蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

132 ヤマクロヤマアリ 大量サナギ

2007年05月31日 08時24分26秒 | Weblog
ヤマクロヤマアリQ3コロニー
ワーカーのサナギが大量に生産されている。

飼育蟻巣は越冬蟻巣なので、
ガラス面が汚れ、巣内がよく観察できない。
巣室も狭くなってきたので、
より大きめの新しい人工蟻巣に引越しさせなければならない。
現在体調が悪く、
新蟻巣作成は、少し先になりそう。

    ふじひろ  

131 ケース内ペアリング ミカドオオアリ

2007年05月30日 06時25分27秒 | Weblog
ケース内ペアリングを終え、
脱翅をしたミカドオオアリの雌。

ミカドオオアリのケース内ペアリングは、
野外の日陰にケースを置き、
3時過ぎから観察し、雄雌、ワーカーが蟻巣から
ゾロゾロと出てきたら、チャンス到来だ。

ケースを陽の当たる場所に移し、
陽が沈むまで注意深く見守ろう。

この脱翅雌を観察していると、
女王の振る舞いを見ることができる。
ワーカーも雌の周りに集まり、
頻繁に栄養交換やグルーミングをおこなう。

この脱翅雌も、
ワーカーと共に人工蟻巣に収容、
ワーカーの誕生を待つことにする。

    ふじひろ   

130 ケース内ペアリング クロオオアリ

2007年05月29日 10時04分27秒 | Weblog
ケース内ペアリングで交尾を終え、
脱翅したクロオオアリの雌。

この脱翅雌を、
大型ワーカー7匹と共に、
人工蟻巣に収容した。

後は昨年のケブカクロオオアリと同じように、
産卵させ、ワーカーの羽化を待つことになる。
ワーカーの誕生によって、
クロオオアリのケース内ペアリングの成功が確認できる。

今回も、
クロオオアリとミカドオオアリの
ケース内でのペアリングのシャッターチャンスを逃してしまった。
残念至極。

    ふじひろ   

129 胸黒のムネアカオオアリ

2007年05月28日 14時57分43秒 | Weblog
写真上部に黒っぽいワーカーが見える。
実はこれ、胸部が極めて黒に近い黒褐色なのだ。

女王は昨年採集したカラフトクロオオアリ
2匹いたが、
1匹はカラフトクロオオアリのワーカーを産出している。
もう1匹が胸黒のワーカーを産出したのだ。
ムネアカオオアリであることが分かったので、
ムネアカオオアリのワーカー蛹を導入した。

胸黒のムネアカオオアリの女王には、
カラフトクロオオアリ型と、
ムネアカオオアリ型がある。
一般的にムネアカオオアリ型が圧倒的に多いようだ。

     ふじひろ  



128 ウメマツオオアリ 羽蟻羽化

2007年05月21日 16時10分50秒 | Weblog
ウメマツオオアリの二つのコロニーで、羽蟻の羽化が始まった。
どちらのコロニーも、雌アリが圧倒的に多く、
雄アリが少ない。

ケース内ペアリングを企画していたが、
雄アリが少ないのが致命的だ。
二つのコロニーを、
同一ケースで試みるのも、一つの方法かもしれない。

    ふじひろ  

127 ヤマクロヤマアリ 羽蟻羽化

2007年05月19日 15時29分31秒 | Weblog
ヤマクロヤマアリQ3コロニー
羽蟻が羽化した。
すべて雄アリだった。

雌アリを期待したが、
ヤマアリのコロニーとしては、規模が小さいので、
このような状況では、
雄アリを生産するのだろう。

コロニーは現在ワーカーの蛹を生産していて、
卵、幼虫の数も多い。
新しい人工蟻巣を製作して、
引越しさせなければならない。

     ふじひろ  

126 ケブカクロオオアリ 羽化

2007年05月16日 15時22分40秒 | Weblog
ケブカクロオオアリのワーカーが羽化していた。
左側にやや薄い色のワーカーが何匹か見える。

羽化直前の蛹は、
黒くシワが深い。
羽化直後のワーカーは、
注意して見ないと、見過ごすほど黒っぽい。

コロニーAのワーカー総数は、90匹を超えた。
越冬時は60匹だったので、
既に30匹以上が羽化したことになる。
まだ多量の卵、幼虫、蛹があるので、
今年中に総数200匹を越えそうだ。

    ふじひろ   

125 ヨツボシ、ミカド 蟻巣

2007年05月13日 12時38分17秒 | Weblog
今回採集したヨツボシオオアリ、ミカドオオアリの脱翅雌を、
育成用人工蟻巣に営巣させた。

ヨツボシオオアリ
上段の3蟻巣はQ3、
中段の2蟻巣はQ2、

下段はミカドオオアリ。

ヨツボシオオアリは、
乾燥した場所に営巣することが多いので、
自然状態では、
多分雨水等を飲んでいるのだろう。
脱翅雌の飼育時には、水分の投与が欠かせない。
飛行時には、
腹部も小さく栄養状態もさほどいいとは見えない。
そこで、
ゼリーを与えることにしている。

    ふじひろ  




124 脱翅雌 ムネアカ クロオオ

2007年05月11日 10時51分57秒 | Weblog
今回採集したムネアカオオアリとクロオオアリ
初期コロニー育成用のケースに収容した。

ケースには給餌用のチューブをさしこんである。
左はムネアカオオアリ、
右はクロオオアリ。
ムネアカオオアリのケースには湿らしたスポンジを、
クロオオアリのケースには、
床に石膏を敷いてある。

    ふじひろ  

123 ヨツボシオオアリ Q3計画

2007年05月10日 13時29分54秒 | Weblog
木製蟻巣に、
今回採集したヨツボシオオアリ脱翅雌3匹を営巣させた。
このQ3蟻巣は、2蟻巣用意した。

この計画は№48で提示したもので、
ヨツボシオオアリがQ3コロニーを維持できるかどうか、
確認するためのものである。
もう一度№48を参照願いたい。

写真の通り、
3匹は仲がいい。
栄養交換もしている。
蟻巣左上部のチューブは水分を補給するために、
用意したものである。

    ふじひろ   

121 結婚飛行

2007年05月08日 17時41分45秒 | Weblog
今日5月8日、15時頃から蟻の結婚飛行があった。
採集種類、数
クロオオアリ   24匹
ミカドオオアリ   1匹
ヨツボシオオアリ 14匹
クロナガアリ    3匹

気温   26℃
湿度   46%

ヨツボシオオアリの脱翅雌を多数採集できたので、
Q3コロニー計画が実施できることになった。

    ふじひろ   


119 ケース内ペアリング クロオオアリ スタンバイ

2007年05月05日 09時33分16秒 | Weblog
クロオオアリのケース内ペアリング用のケースセット

基本的には、
ケブカクロオオアリの場合と同じだが、
違う所といえば、
立てかけてある板の幅がやや広く、
傾斜がやや急になっていること、
床面に湿らせた土を入れてあることぐらいか。

今回のポイント
1 雄羽蟻は違うコロニーのワーカーに受け入れられる。
2 雄羽蟻はワーカーのつけた道標フェルモンに反応し、
  箱型蟻巣に自ら入る。
3 ワーカーは違う巣の雄羽蟻を蟻巣にくわえて運び込む。

次のポイント
  オオアリ亜属の異種間においても、
  同様な結果が得られるかどうか。
  例えば、カラフトクロオオアリとムネアカオオアリにおいて。

現在、昆虫ゼリーを与え、体力の充実をはかっている。
ケースを暗所に置き、ペアリング開始のタイミングをみる。

    ふじひろ