蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

607 給餌 ヨツボシオオアリ 朽木

2009年07月31日 05時57分08秒 | Weblog
ヨツボシオオアリQ1W5のコロニーに、
朽木を入れておいたら、その中に営巣した。
間もなくして巣室を広げ落ち着いたようだ。

ミルアームを与えたところ、
ワーカーが協力して巣口まで運び込んだ。
巣内の様子がわからないのが難点だが、
飼育環境が自然に近いので採餌観察に適している。

     ふじひる

605 09脱翅メス ヨツボシオオアリ 初期コロニー 2

2009年07月27日 11時36分07秒 | Weblog
チュウブに営巣させているヨツボシオオアリのコロニーに、
ミルワームを入れてみる。
ワーカーは逃げ惑い、女王は攻撃をしかける。

コロニーが確立してくると、
女王はより一層強くなる。
防衛、採餌、子育て、ワーカーの世話など大忙し。
次世代のワーカーが羽化するまで、苦労が絶えない。

    ふじひろ

604 09脱翅メス ヨツボシオオアリ 初期コロニー1

2009年07月26日 14時00分44秒 | Weblog
ワーカー5になって、突然女王が死んでしまった。
他の育児下手で養育放棄の雌を入れてみた。
すると栄養交換をするや、グルーミングをするやで、
母親失格女王を大歓迎。
あっというまに馴染んでしまった。

初期ワーカーには敵対行動が見られない。
逃げ惑うか、馴染むかのどちらかである。
新参女王もワーカーに対して敵対行動をとらない。
ウム、初期ワーカーは特別な存在かもしれない。

     ふじひろ

594 黒化ムネアカオオアリ考 4

2009年07月07日 15時05分10秒 | Weblog
画像は「593」と同じコロニー。
このコロニーでは子供の養育は専ら女王の仕事である。
養女ムネアカオオアリと黒化ムネアカオオアリ幼虫との間には、
正常なコロニー運営上の関係が失われている。
この両者が同一コロニー内で活動を始め、コロニーアイデンテイが確立してくると、互いに異種として認識するようになるのだろう。

養女と同一種の場合、コロニー内に混乱が起こることはない。
ムネアカオオアリのコロニーに、
ムネアカオオアリのサナギを導入羽化しても支障をきたすことはない。
ところが、異種の場合は強いものが弱いものを食べてしまう。

黒化ムネアカオオアリとムネアカオオアリは、
コミ二ュケーションにかかるフェロモン(言語)が同一ではないのだろう。

    ふじひろ


593 黒化ムネアカオオアリ考 3

2009年07月06日 15時29分26秒 | Weblog
画像は別のコロニー。
このコロニーの女王は、腹部腹柄付近にに赤味がある。
典型的なムネアカオオアリ黒化型である。
現在大(1)、中(2)の養女ムネアカオオアリがいる。
今年になって、黒化ムネアカオオアリが20匹ほど羽化したが、
すべて養女に食べられてしまった。
その後再び産卵があり、小型の黒化ムネアカオオアリがようやく羽化した。
同じ経過を辿らないように、
養女ムネアカオオアリを排除しなければならない。
それにしても、
黒化ムネアカオオアリは、はたしてムネアカオオアリなのだろうか?

     ふじひろ