蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

410 脱翅雌複雌崩壊考 トビイロケアリ 3

2008年08月30日 12時56分42秒 | Weblog
このトビイロケアリ脱翅雌Q3コロニーに、
昆虫ゼリーを与えたところ、
Q3の仲間割れが始まった。
2匹が他の巣室に逃れ、
勝ち残った1匹がワーカーを連れて別の巣室に移った。
逃げた2匹には付き添うワーカーもなく、
完全に追放された感じ。
そのうちの1匹は大怪我をしていて、間もなく死亡した。
採餌による栄養交換が引金になったことは間違いない。
コロニーによって、崩壊したりしなかったりする。
謎を解かねば。

     ふじひろ  

408 トビイロケアリQ3コロニー 1匹脱出出戻る

2008年08月29日 15時30分33秒 | Weblog
トビイロケアリの複雌コロニーの崩壊過程を観察しているが、
遂に1匹が脱出した。
反対側の隅に新しいコロニーをかまえた。
争いのうえ出たようにはみえなかった。
その証か翌日もとの巣室に戻り、他の2匹と仲良くしている。
明日はどうなるか分からない。

    ふじひろ  

406 ケブカクロオオアリ(コロニーC) 近況

2008年08月28日 11時43分55秒 | Weblog
今一番元気がいいのは、ケブカクロオオアリである。
特にCコロニーは養女の力をかりて、
ワーカーはゼロから40匹になった。
ところが、今になって育ての義姉ムネアカオオアリを攻撃し始めた。
恥知らずと言いたいところだが、
それが蟻世界の摂理なのだろう。

    ふじひろ  

405 クサオオアリ脱翅雌2営巣

2008年08月27日 13時22分01秒 | Weblog
クサオオアリ脱翅雌2匹をパルサ材に営巣させていたが、
異変が起きた。
1匹がバラバラにされて、
巣外に捨てられていた。
昨日は仲良く一緒に営巣したのに、信じられない結末だ。
ヨツボシオオアリは触覚や脚を切断する陰湿な争いが多いが、
クサオオアリは取っ組み合いの喧嘩をし、
腹柄説を噛み切る壮絶な争いだ。
こういう結末というのは、ガックリくる。
脱翅雌3匹営巣もアブナイかもしれない。
初めての種の飼育は何が起きるか分からない。

     ふじひろ  

404 クサオオアリ 有翅雌脱翅

2008年08月26日 10時53分28秒 | Weblog
クサオオアリの4匹有翅雌が脱翅した。
飛行後1週間以上経過している。
脱翅後、1匹の雌が他の雌と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
ヨツボシオオアリではみられない状況だ。
この雌、他のコロニーの出かもしれない。

4匹の脱翅雌、
2匹、1匹、1匹と三つの蟻巣に営巣させた。
この内2匹、1匹はパルサ材の蟻巣に自ら営巣した。

写真は脱翅直前のものである。
これでクサオオアリの脱翅雌は9匹になった。
現在のところ、すべて健在である。

    ふじひろ  

402 脱翅雌複雌崩壊考 トビイロケアリ

2008年08月24日 07時13分56秒 | Weblog
トビイロケアリ脱翅雌を複数、一つの巣内で営巣させると、
協同して子育てをするが、
ワーカーが羽化し採餌をはじめると、
コロニーは崩壊の一途を辿るようになる。
今まで何度試みても多雌コロニーの実現に成功したことがない。

今回も羽化、採餌の段階まで辿りついた。
盛んに採餌が行われているものも、
まだコロニー崩壊の兆しがない。
コロニー崩壊の過程をぜひ観察したいものだ。

    ふじひろ   

401 脱翅雌複雌崩壊考 ヨツボシオオアリ

2008年08月23日 09時47分16秒 | Weblog
今年採集したヨツボシオオアリの2匹営巣巣
ワーカーが5匹になったところで、ミルアームを与えた。
巣内は大混乱、
やがて落ち着いたころ、巣内が険悪な状況になり始めた。
女王が互いに反目し合い、1匹が給餌用チュウブに逃げ込んだ。
お供したのは、卵塊を銜えた最も小型のワーカー1匹のみ。
自説複雌崩壊警報ホルモン説の一つの証となるか。

写真は勝ち残ったW4コロニー。

   ふじひろ  

400 クサオオアリ脱翅雌 近況

2008年08月22日 15時23分19秒 | Weblog
写真は脱翅行動をとるクサオオアリ雌

8月22日15時現在
脱翅雌(3匹)         生存1匹、死亡2匹
有翅雌(10匹) 脱翅5匹  生存4匹、死亡1匹
          有翅5匹  生存4匹、死亡1匹

脱翅雌3匹を同一蟻巣で営巣させたところ、産卵を始めた。
有翅雌は脱翅行動を続けているが、いまだ成功しない。
どう見ても脱翅が下手だ。
こういうことを続けていると、
疲労が蓄積し死亡しかねないように思える。

   ふじひろ   

399 ツヤクシケアリ 人工蟻巣B

2008年08月21日 12時12分12秒 | Weblog
立型横長の石膏蟻巣、巣室に現地の土をいれてある。
W15コロニーを営巣させた。
土を掘って巣室内巣室を作り、
その中で子育てしている。
巣内の様子を観察できないが、
越冬管理を成功させるのが、主目的なのでやむをえない。
給餌チュウブからミルアームを与えると
すぐ巣内に運びこむので、この蟻巣自体問題ないようだ。
春が来る前に、本格的な人工蟻巣を考案しよう。

    ふじひろ