蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

1227 冬眠しないアリを冬に飼育する(6) ラルギセプスオオアリ

2024年12月14日 13時21分11秒 | Weblog

ラルギセプスオオアリは東南アジアに棲息する土中営巣種です。

ミカドオオアリを大きくした感じで、ツヤのある美しいアリです。

初期ワーカーはツヤミカドオオアリと同じで小さく体長3ミリ程度です。

 

現在は飼育ケース「NEXSТ」で飼育しています。

(ツヤミカドオオアリのケースを引用)

この飼育ケースについては、後日別途説明します。

 

このケースで一か月ほど飼育していますが、

現在に至るまで、産卵、孵化、蛹化を経てきています。

羽化まじかのサナギ10ほどと、新たな卵、幼虫が見られます。

 

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1226 冬眠しないアリを冬に飼育する(5) ワスマンニオオアリ

2024年12月12日 15時34分21秒 | Weblog

前回(1225)に紹介したムティラリウスオオアリに体形、立毛が酷似しています。

異なるのは、体色。

このアリ、全身黒色です。

両者がどのような関係があるのか、分かりませんが、

調べてみたいことがあります。

ムティラスオオアリのサナギから羽化したワーカーが、

ワスマンニオオアリのコロニーに受け入れられるかどうかということ。

ムネアカオオアリとケブカクロオオアリの関係のように。

 

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1225 冬眠しないアリを冬に飼育する(4) ムティラリウスオオアリ

2024年12月07日 15時03分34秒 | Weblog

ムテラリウスオオアリは東南アジア中心に棲息している風変わりなアリで、

土中営巣種です。

丸みを帯びた体形が特徴で、体に赤い斑点があり、白毛が肉眼でも確認できます。

サイズはQで13~17mm、Wで6~12mmです。

 

現在Q単体とW13のコロニーを飼育しています、

Q単体は産卵する気配がまったくありません。

W13のコロニーの方は卵を確認できました。

今後の計画としては、W13コロニーから蛹を採取して、

Q単体に投与しコロニー化していきたいと考えています。

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1224 冬眠しないアリを冬に飼育する(3) ズアカオオアリ

2024年12月03日 13時25分24秒 | Weblog

ズアカオオアリ、とにかく、デカいです。

重量感のあるQは見事と言わざるをえません。

Qの体長20mm超、Wで10mm超あります。

東南アジアの土中に棲息しています。

飼育の適正温度は24℃~28℃です。

雑食です。

 

Q1,W5のコロニーで、サナギ、幼虫の揃った健康なミニコロニーです。

 

昨日、プロゼリーとミルワーム(半分)を与えました。

両方とも食べていましたが、プロゼリーは完食しました。

今迄飼育してきた感触では、飼育しやすい種類といえましょう。

 

このミニコロニー用のケースも、満杯になるにはそう日数はかからないと思います。

次にどのような人工蟻巣(じんこうぎそう)を用意すればよいか、思案のしどころですね。

 

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1223 冬眠しないアリを冬に飼育する(2) アカヨツボシオオアリ

2024年12月02日 09時16分11秒 | Weblog

「報告」

蟻取物語1222話の内、前回の「1222 飼育環境」が人気一位になりました。

有難うございます。

 

アカヨツボシオオアリは、中型のオオアリ属の一種です。

「ヨツボシオオアリ」とありますが、アメイロオオアリ亜属です

見てのとうり、腹部が長く、細長いアリです。

 

棲息場所は宮古島以南の先島諸島です。

土の中に営巣しています。

体長は女王(Q)で12mm程度、ワーカ(W)で5~8mm程度らしいです。

 

現在試験官セパレーターで飼育しています。

入手したときは、Q単体でした。しかも、産卵も幼虫もありませんでした。

こういうケースは、飼育に際し緊張しますね。

コロニー化に失敗することがありますから。

 

飼育温度は24~27℃で管理しています。

画像では、口に卵塊を咥えています。

産卵したんですね。ほっとする瞬間です。

 

因みに餌は、メープルシロップに「スイーツパウダー」を加え、少々水で薄めたものを与えています。

結構、食いがいいです。

腹部が膨れているのが分かりますね。

もうすぐ孵化すると思われるので、機会をみて「スイーツパウダーpro」を与えるつもりです。

 

卵が孵化し、蛹化するのが、待ち遠しいですね。

 

 

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1222 冬眠しないアリを冬に飼育する(1) 飼育環境

2024年12月01日 12時35分50秒 | Weblog

今年から、冬に冬眠しないアリの種を飼育することにしました。

新鮮な感覚で、楽しいのではないか、と。

飼育環境として重要なのは、なんといっても温度ですね。

20度からに28度を維持できる環境を用意することが絶対条件です。

 

用意したのは、25L冷温庫です。

サイズは正面34.5、奥行き43.0,高さ48.5cm。

1度単位で庫内温度を設定できます。設定温度と庫内温度に2度前後の誤差がでますが、

アリ飼育には問題なさそうです。

(飼育種)

先島諸島   アカヨツボシオオアリ

東南アジア  ラルギセプスオオアリ

       ムティラリウスオオアリ

       ズアカオオアリ

       ワスマン二オオアリ

 

それから、奄美大島のツヤミカドオオアリも上記5種に準じて飼育してみようと考えています。

次回から順次紹介していきます。

 

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1221 トゲアリ寄生 11月25日(五日目) 11月27日(七日目)

2024年11月27日 12時32分35秒 | Weblog

11月25日、五日目になりますが、クロオオアリWを23匹投入しました。

これで投入W数は90匹になります。

写真のとおり、試験管が狭くなりましたので。チューブで補いました。

トゲアリQは健全です。

 

一日おいて、11月27日にさらにクロオオアリWを17匹投入しました。

100匹を越えましたので、宿主の投入はこれが最後です。

クロオオアリWの総数は107となります。

この段階で、健全なトゲアリQを確認しております。

シャッターチャンスを逃したのが残念です。

 

この状態で越冬に入ります。

来年の1月か2月ごろに、新しい飼育ケースに移す予定です。

その段階で保温庫に入れて、飼育を始めるつもりです。

このブログで公開しますので、お待ちくだされば有難いです。

 

次回からは、越冬しない南方の蟻を飼育環境と共に、公開していきます。

お愉しみに。

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1220 トゲアリ寄生 11月23日(三日目)、11月24日(四日目)

2024年11月24日 09時18分19秒 | Weblog

11月23日(三日目)

クロオオアリWを23匹追加しました。

こんな感じですね。

この状況で一晩おくのですが、気を付けなければならないのは、

あまりギュウギュウ詰めにしないことです。圧死して全滅となりかねません。

窮屈だけど、ある程度の隙間が必要です。触覚が揺れる程度がいいと思います。

 

スポンジを緩めると、こんな感じになります。

 

11月24日(四日目)、さらにクロオオアリ13匹を投入しました。

スポンジを緩めると、下のようになります。

合計67匹ですね。

100匹を目指していますので、あと33匹ですね。

 

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1219 トゲアリ寄生 11月22日(二日目)

2024年11月22日 16時10分53秒 | Weblog

昨日寄生させたトゲアリQは無事でした。

今日はさらにクロオオアリWを18匹投入しました。

計31匹になります。

これで、明日また結果を確認します。

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1218 越冬 トゲアリ寄生

2024年11月21日 11時05分58秒 | Weblog

今年も越冬の季節になりました。今年から越冬をしない南方の蟻を飼育し観察することにしました。

まず昨年と同様にトゲアリの寄生から始めます。

11月21日、トゲアリの女王蟻を一匹手にいれました。

昨年と同様試験管に宿主となるクロオオアリのワーカーをまず13匹入れ、

落ち着いたところで、トゲアリQを投入しました。

これで、一日様子をみます。

 

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1217 越冬へ(9) トゥルケスタ二クスオオアリ

2023年11月28日 11時37分57秒 | Weblog

中央アジアの土中に棲息するオオアリです。

飼育してみて、なかなか難しいです。

来年はコロン―の拡大に努力します。

飼育ケースも変えたほうがいいかもしれません。

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1216 越冬へ(8) クルントタトウスオオアリ

2023年11月27日 14時35分18秒 | Weblog

徐々にですが、コロニーは拡大してきています。

美しいアリですので、来年は観賞に適した飼育ケースを用意するつもりです。

越冬環境は、昨年の経験からムネアカオオアリと同じでいいと思います。

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1216 越冬へ(7) トゲアリ(Wクロオオアリ)

2023年11月26日 13時52分13秒 | Weblog

二年前の晩秋にクロオオアリに寄生させたトゲアリのコロ二―です。

今年サナギを50ほど投入しました。

その後、産卵を確認できたものの、

孵化、羽化へと向かいませんでした。

原因は分かりません。

来年は大量のサナギを投入するつもりです。

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1215 越冬へ(6) ツヤミカドオオアリ

2023年11月25日 10時17分22秒 | Weblog

飼育開始して三年目になるコロニーです。

飼育ケースの関係で観察しづらいのが難点です。

来年は平型のケースに戻すつもりです。

寒波襲来のため、昨夜から飼育温度を12度に設定しました。

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1214 越冬へ(5) ケブカアメイロオオアリ

2023年11月24日 08時53分12秒 | Weblog

飼育開始して二年目のコロニーです。

現在ワーカーは14匹います。

順調ですので、この状態で越冬させます。

来年もこの飼育ケースで飼育するつもりです。

越冬のさいの温度は12度にします。

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