蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

755 2010乗鞍高原蟻紀行5 アカヤマアリ(2)

2010年07月30日 10時00分52秒 | Weblog
アカヤマアリワーカーのサナギを選別していると、
女王蟻が突然姿を現した。
女王蟻を知らずに採集ビンに入れていたらしい。
コロニーを切り取るつもりがなかったので、複雑な気持ちだ。

    ふじひろ    

754 2010乗鞍高原蟻紀行4 アカヤマアリ(1)

2010年07月29日 14時43分26秒 | Weblog
乗鞍高原での結婚飛行は、今までの観察記録によると8月1日から一週間の間に行われている。
だが今年は梅雨明け時期とその後の酷暑から、7月中での飛行も考えられた。

鈴蘭にはアカヤマアリの巣がいくつも確認できていたが、
今年は一つも見つけることが出来なかった。
鈴蘭からアカヤマアリが消えてしまった。

鈴蘭から休暇村への道筋でアカヤマアリの巣を見つけた。
脱翅メスを捕まえた時のために、ワーカーのサナギを40~50匹採集した。
羽アリのサナギもあったが、まだ羽化していなかった。

持ち帰りワーカーにゼリーを与えた。

      ふじひろ   

753 2010乗鞍高原蟻紀行3 バットハウス

2010年07月29日 13時59分37秒 | Weblog
自然保護センターに並んで「乗鞍高原バットハウス」がある。
どのような現況でどのように管理されているか定かでないが、
心の中で微笑みがわいてくる。

     ふじひろ   

友人から連絡があり、東洋蝙蝠研究所が自然保護センターの敷地を借りて設置したものと分かりました。
種類はクビワコウモリです。
繁殖が確認されているのは、世界中でここだけだそうです。


751 2010乗鞍高原蟻紀行1 乗鞍自然保護センター

2010年07月27日 13時12分39秒 | Weblog
7月22,23,24日と乗鞍高原に行ってきた。
4年ぶりの乗鞍高原である。今年は肩の痛みがとれないので、湯治を兼ねた紀行である。

鈴蘭の観光センターに向かい合って乗鞍自然保護センターがある。
こうした施設にめづらしくアリの本格的な展示がある。
乗鞍高原に棲息するアリの標本とエゾアカヤマアリの巣構造が立体的に展示されている。
エゾアカヤマアリは乗鞍高原を代表する昆虫であることを物語っている。

ところが、30年間ここのエゾアカヤマアリを観察してきた結果によると、
衰退の一途を辿っていると言わざるをえない。
特に休暇村周辺での衰退は目を覆うほどである。
原因は定かでないが、山賊アリと言われる存在が、避暑客には嫌われているのかもしれない。

    ふじひろ   

750 ツヤクシケアリ 近況

2010年07月21日 13時04分24秒 | Weblog
こちらも順調である。
女王の腹部が膨らんでいる。
こんなに大きくなったのは初めてだ。
産卵、幼虫の育成と絶えず続いている。
ワーカーが増え続けている。

そろそろオスアリ生産コロニーを用意する必要がある。
来年ケース内ペアリングを実施するためには、今月中にはなんとかしたいものだ。

    ふじひろ