蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

394 ケース内ペアリング サムライアリ 疲労説

2008年07月28日 18時15分54秒 | Weblog
サムライアリのケース内ペアリングのセットをして2週間が経過した。
月始めサムライアリの巣から蛹を採集し、
ペアリング用ケース内で羽化させたものである。
正確な数は不明だが、雌は10数匹、雄は20匹ていど。
昨日から交尾が始まった。
確認できたもので3匹、脱翅雌がケース内を歩き回っている。
今朝見ると、壁面の水滴に捉われて脱翅雌が3匹死んでいた。
今日も昼頃にかけて、交尾が始まった。
雄も雌も地面を歩き回っている。
そういう状態での交尾である。
ケブカクロオオアリも同じ状況で交尾が行われた。
ケース内ペアリングでは数日飛行を繰り返して、
その後交尾が行われる。

一昨年蟻研でケース内ペアリングの講演を行った時、
近藤先生から私に交尾疲労説の問いかけがあつた。
その時にはその趣旨が理解できなかつたが、
今考えると、至言かもしれない。
近藤先生は鋭い。

     ふじひろ   

392 ふじひろ式人工蟻巣12 木中営巣種 ケブカクロオオ

2008年07月25日 09時31分04秒 | Weblog
ケブカクロオオアリを営巣させている、
今年開発したケース内人工蟻巣。
飼育、観察面で効果を発揮した。
巣口、特にゴミだし用出口に改良の余地あり。

コロニーを越冬用蟻巣に移し変えたら、
来年にむけて、手を加えておこう。

    ふじひろ  

390 トビイロケアリ 脱翅雌

2008年07月23日 14時19分05秒 | Weblog
透明ケースにスポンジと朽木を入れ、
トビイロケアリ脱翅雌3匹、クロクサアリ1匹を営巣させた。
10日ほどして、見てみると、
スポンジの隙間に朽木の破片を用いて囲いを作り、
その中に、トビイロケアリ3匹が居り、
すでに産卵をしていた。
面白いのはクロクサアリ、
ちゃっかりと巣内に入り込んでいる。
この巣、
1匹単独でつくったのか、3匹協力して作ったのか、
観察していなかったので、さだかではない。

このコロニー、ワーカーが羽化してきたら、
崩壊していく。
1匹羽化したら、女王は1匹にして、
他の2匹は取り除かなければならない。

    ふじひろ   

386 ケブカクロオオアリ(B) 羽化続く

2008年07月20日 11時45分12秒 | Weblog
ケブカクロオオアリのコロニーBで、
小型ワーカーの羽化が続いている。
今まで、雄蟻とワーカーの羽化が半々だったが、
ここにきて羽化はワーカーだけになってきた。

ご存知のとおり、
女王はケース内ペアリングによるもので、
この段階での雄蟻の誕生はそこに原因があるのかもしれない。
あたかも羽蟻生産大コロニーのようである。
だが、コロニースタートの段階で、
すでに大型ワーカーが30匹程度いたので、
コロニー構成に原因がある可能性もある。

大型ワーカーが老死して、
初期コロニー構成のようになった時、
どのようなるか、結果を待ちたい。

    ふじひろ   

385 ふじひろ式人工蟻巣11 木中営巣種 アメイロオオアリ

2008年07月16日 11時43分13秒 | Weblog
アメイロオオアリのコロニー(W30)を飼育しているケース内人工蟻巣。
巣室は幅広と幅狭の組み合わせの段により構成されている。
私の使用しているケース内蟻巣の中で、
一番大きいものである。
活用していて、改良の余地があるが、
観察用人工蟻巣としてはほぼ満足できるものだ。
サイズは、
ケース300×250×300㎜、
蟻巣200×50×200㎜。

    ふじひろ  

384 ふじひろ式人工蟻巣10 木中営巣種 ミカドオオアリ(A)

2008年07月16日 05時27分16秒 | Weblog
ミカドオオアリのW80のコロニーA、
大型(低)のケース内蟻巣で飼育している。
人工蟻巣は2段4部屋からなっている。
改良を加え、ごみ捨て用の巣口を上段に二つ設置してある。

サイズは、
ケース300×250×200㎜、
蟻巣250×50×70㎜。

   ふじひろ  

382 ふじひろ式人工蟻巣8 木中営巣種 ミカドオオアリ(C)

2008年07月15日 11時18分04秒 | Weblog
昨年採集したミカドオオアリの脱翅雌の
初期コロニーを営巣させている。
ワーカーは20匹。
上部の蓋を取ると、巣内を見ることができる。
簡単な構造だが、30匹までの初期コロニーの飼育には適している。

ケースサイズは230×160×160㎜。
蟻巣のサイズは160×60×80㎜。

    ふじひろ