７９８ ツヤクシケアリ 越冬へ

ツヤクシケアリのコロニーから、ほぼサナギが無くなった。
コロニー全体が越冬に向かっている。
越冬幼虫がたくさんあるが、これらは昨年の実例からすべてメス羽蟻になるものである。
来年は今年にましてより多くのメス羽蟻が羽化してくるだろう。
画像は人工蟻巣の全体と個別の各室の状況である。
野外の「蟻工房」に移し越冬管理する。

今年最後の投稿です。
みなさん、良いお年をお迎えください。
ではまた来年。

蟻巣全体















ふじひろ　

７９７ トゲアリ コロニー化計画 ８ ホストコロニー（４）

１２月１７日に無女王コロニーに他のコロニーの女王を入れた。
その時から１０日経過した。
状況を観察してみたところ、ワーカーに攻撃された気配もなく無事だった。
今年はこの試みが初の成功となるかもしれない。
低温状態にもかかわらず、蟻巣内は蟻酸の匂いがたちこめている。
別のコロニーの女王もこの中で一か月ほどいれば、体表炭化水素を身につけることができるだろう。

　　　

　　　


ふじひろ　　

７９６ トゲアリ コロニー化計画 ７ 寄生

寒波襲来の１２月２５日、コロニー１、２、３にそれぞれトゲアリ脱翅メスを寄生させた。
蟻巣内のムネアカオオアリは１℃管理でほとんど動かない。
画像左側中央にトゲアリのメスが見える。
やがてムネアカオオアリの群れの中に消えていった。

ムネアカオオアリが活動できない温度環境でも、トゲアリ女王は動きまわることができる。

来年１月中旬インキュベータから蟻巣を取り出し、
屋外にある「蟻工房」で寄生の過程を見守る。

　　　　

　　　
　　　
ふじひろ

795 ツヤクシケアリ 近況 １

ツヤクシケアリのコロニーでは、サナギの数が少なくなった。
間もなく今年の羽化が終わりをむかえる。
来週には越冬管理へ。

　　　　　

　　　　ふじひろ

７９４ トゲアリ コロニー化計画 ６ ホストコロニー（３）

最後に羽蟻を取り出し、ワーカーと共に独立した蟻巣に営巣させた。
メス羽蟻　　９
オス羽蟻　２０
ワーカー　２０
ほどである。

来年５月にケース内ペアリングさせる。
オオアリ亜属では、クロオオアリ、ケブカクロオオアリで成功させているが、
ムネアカオオアリは初めてである。

　　　　　　

　　　　　　

　　　　ふじひろ

７９２ トゲアリ コロニー化計画 ５ ホストコロニーの準備（２）

越冬幼虫をまとめて数百のワーカーと共に蟻巣に入れた。
来年のトゲアリ寄生のためのホスト作りである。
コロニー規模からしてオスアリもでると思うが、より多くのワーカーが出ることを願うばかりである。

　　　　　

　　　ふじひろ

７９２ トゲアリ コロニー化計画 ４ ホストコロニーの準備（１）

手持ちのトゲアリ脱翅メス３匹に合わせ、ムネアカオオアリワーカーを数百匹単位で蟻巣に分割した。
インキュベータで１℃管理していたので、スームーズにホストコロニーを作ることができた。
以下が３蟻巣コロニーである。
ムネアカオオアリ女王にコロニー炭化水素の化粧をして入れてみる。
今まで成功したことがないが懲りずにチャレンジする。


再びインキュベータに入れ、０℃管理する。
ワーカーが団子状態になり動かなくなったら、トゲアリ脱翅メスを投入する。

ホスト１

　　　　　　　

ホスト２
　　　　　　　

ホスト３
　　　　　　　

　　　　ふじひろ

７９１ トゲアリ コロニー化計画３ 脱翅メス採集

飛行は９月中旬から１１月上旬まで２カ月ほど続く。
飛行時の気温も１５℃から２５℃とかなりの幅がある。
２５℃前後の高温状態が恒常的に続く時には飛行は行われないようだ。
一定期間今までよりも低温状態が続き、その後高温になると飛行する。
関東北部では１１月上旬まで飛行が認められるようだ。

　　　　

　　　　ふじひろ

７９０ トゲアリ コロニー化計画 ２ ステップ

トゲアリのコロニー化に向けてのステップを以下の様に設定した。

ステップ１　トゲアリ脱翅メスとホストの採集
ステップ２　ホストに寄生させ、成功する
ステップ３　産卵から蛹化までを成功する
ステップ４　トゲアリワーカーが羽化する
ステップ５　コロニーとして完全に独立する
以上の５ステップである。

昨年ステップ３まで成功させることができた。
画像「再掲」は春に寄生させたコロニーである。

　　　　　


　　　　ふじひろ

７８９ トゲアリ コロニー化計画 １ スタート

トゲアリのコロニー化を来年の重要課題とした。
採集しておいたホスト用のムネアカオオアリをインキュベータに入れた。
庫内温度設定を１℃にした。
３週間ほどそのままにしておくと、完全な越冬状態になる。
まったく動かなくなった個体群を、
今年中に目的別に分割する。

　　　　　


　　　ふじひろ

７８８ ツヤクシケアリ １２月

ツヤクシケアリのコロニーは１２月をむかえた。
昨年も同じだが、今なお蛹化、羽化が続いている。
羽化が終わったら越冬管理にしよう。

　　　　

羽アリ幼虫の成長も順調のようだ。

　　　　

女王アリ、腹部の膨らみが続いている。

　　　　


　　　　ふじひろ