蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

1056 ブログ開設10周年

2016年06月25日 15時15分01秒 | Weblog
2006年6月25日、ブログ「蟻取物語」を開設しました。
今日は10周年記念日。
このブログは現在飼育中のケブカクロオオアリ女王と共に歩いてきました。
いつかこの女王の羽化から現在までの道筋をたどってみたいと思います。

画像は、ミカドオオアリ新女王の養女作戦中のコロニー。
ワーカーは6匹になっている。
 

 
 

1054 ミカドオオアリ 養女作戦

2016年06月10日 13時59分03秒 | Weblog
5月にミカドオオアリ有翅メスを4匹採集した。
採集できたのは、5年ぶりだろうか。
さっそくコロニー建設を試みる。

採集直後にまず一匹が脱翅したが、ミスで逃げられてしまう。
二匹目は一時間後に脱翅、三匹目は十日後に脱翅、四匹目はいまだ翅を落とさない。
二匹目と三匹目が産卵したのを確認した。

いままで脱翅メスからのコロニー化に成功したことがない。
今年こそという思いである。
まず竹林からサテライトを採集してきた。
カラフトクロオオアリ、ケブカクロオオアリで成功した養女作戦である。

いまだ翅を落とさない一ひきの翅を人工的に取ることにする。
ピンセットで翅をつかむとすぐは翅が落ちた。
一枚残ったが、問題ないだろう。

各新女王にサナギを4,5匹ずつ羽化したての小型ワーカーと共に投入する。
三匹の女王はワーカーを受け入れ、コロニー化に向けて無難なスタートを切った。
今後は様子を見ながらサナギの追加投入を試みていくことにする。

 

 

 

 

 

 

 

1052 ヨツボシオオアリ もしかして羽蟻の誕生かも?

2016年06月08日 08時01分54秒 | Weblog
昨年の最盛期に比べ、今はコロニー規模が三分の一ほどになっている。
ワーカーが寿命を終え自然死しているからだ。
コロニーでは多くの次世代が育ってきている。多分秋口には昨年を超える規模になっているだろう。
 
大型の幼虫と蛹がいる。
もしかして雌の羽蟻かもしれない。
そうだとしたら、わたしにとっては、画期的なことだ。
来年の羽蟻大量生産につながっていくかもしれないからだ。

 

 

1051 ケブカクロオオアリ 再び二段蟻巣へ

2016年06月07日 09時04分28秒 | Weblog
底の抜けた今までの蟻巣を修理し、再びケース内の元の位置にセットした。
修理蟻巣は蟻たちに使用されるまで一週間ほど要した。
2枚目は上段の修理蟻巣である。もっぱら蛹室として利用されている。
3枚目は下段の蟻巣である。卵と幼虫と蛹が混在している。大きな幼虫や蛹があるが、
大型ワーカーのものだろう。
羽蟻の誕生はまだまだ先のことだ。