蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

428 越冬管理 越冬用ケース クサオオアリ亜属

2008年10月31日 12時40分23秒 | Weblog
クサオオアリ亜属営巣のミニ蟻巣(11)を、                                            収容している工具用ケース。
このまま蟻工房で越冬させる。
種類は、クサオオアリ(脱翅雌5)、ヨツボシオオアリ(コロニー4)、
ケブカツヤオオアリ(コロニー2)である。
ケース内にたっぷり水分を吸わせたスポンジを入れてある。
気密性が高いので、来年の春までこのままで充分だ。

    ふじひろ   

427 越冬管理 越冬用蟻巣

2008年10月30日 12時59分48秒 | Weblog
越冬に向けて、観察用蟻巣から越冬用蟻巣に引越しさせた。
写真上部はアメイロオオアリのコロニーを営巣させている。
蟻巣サイズは40×150×40㎜。
巣室は10×100×30mm。
下部はケブカクロオオアリのコロニーを営巣させている。
蟻巣サイズは40×220×40㎜。
巣室は10×160×30㎜。

両方ともかなり狭い。
越冬は女王、ワーカー、越冬幼虫が巣内でギュウギュウ詰めの状態になる。
その方が、結果がいいようだ。
当分給餌を続ける。
採餌行為が見られなくなったら、越冬ケースに入れ本格的越冬態勢に入る。

    ふじひろ   

426 越冬管理 給餌

2008年10月26日 13時40分16秒 | Weblog
現在20種を飼育管理している。
そのうち亜高山帯に棲息するカラフトクロオオアリ、ムネアカオオアリ、
ヤマクロヤマアリは既にインキュベーター内で越冬に入っている。
その他の種類もいよいよ越冬管理の季節になってきた。
越冬管理の最初の作業は、
観察用蟻巣で飼育している種は越冬蟻巣に引越しさせることと、
すべてのコロニーに充分な給餌を行うことである。
栄養失調状態で越冬させると、
越冬中に死亡させるか、寿命を短くすることになりかねない。
来年新しいワーカーが羽化するまで長生きさせたいものである。

写真はケブカクロオオアリとムネアカオオアリの混合巣のワーカー。
越冬前の食事である。

    ふじひろ   

425 ツヤクシケアリ人工蟻巣 試作品

2008年10月24日 15時25分23秒 | Weblog
ツヤクシケアリコロニーの人工蟻巣の試作品を製作した。
平型石膏蟻巣である。
コロニー飼育の実績から石膏蟻巣で飼育可能なことが分かった。
両端にチュウブを差し込んである。
給水、給餌、飼育室など多目的に利用する。
湿度管理が充分できるので、越冬蟻巣に活用する。

    ふじひろ  

424 ツヤクシケアリ近況2 チュウブ

2008年10月21日 05時47分57秒 | Weblog
ツヤクシケアリの人工蟻巣は今窓辺に置いてある。
日中暖かくなると、今もなお給餌用チュウブに幼虫、蛹を運び込んでくる。
よく見ると、蟻巣内には卵隗がある。
越冬時にはどのような状態になるのであろうか。
亜高山帯の種類には見られない常態が続いている。

    ふじひろ