蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

4 新情報

2006年06月29日 19時10分28秒 | Weblog
2003年ネット検索を始めました。
「アリ類画像データーベース」との出会いが、
ケブカクロオオアリ探索紀行の計画化を前進させたのです。
棲息地がわかりました。
北海道、東北(太平洋側)、北陸方面、四国(南部)、九州(福岡)です。
「各地に広く分布するが、まれ」とある。
山師にも似た探索です。
その他のネット情報も合わせ、探索紀行は、
第一に北海道、第二に福井県ときめたのです。

3 出会い

2006年06月28日 16時57分45秒 | Weblog
ケブカクロオオアリの名を知ったのは、
40年ほど前、馬場喜之著「アリの生態」という本で
「全身の背面に白い長毛がある。色は黒いが、クロオオアリより光沢がある」
と、書かれていました。
なにか架空の生き物のようで、信じられない気持ちでした。
「棲息場所は日当たりのいい乾燥地」で「巣は樹木・朽木中につくる」
という記事をたよりに、40年近く探し続けました。
しかし、一度も遭遇できませんでした。
ケブカクロオオアリは、私にとって幻の蟻になったのです。

2 ケブカクロオオアリ ワーカー

2006年06月25日 16時49分15秒 | Weblog
これがケブカクロオオアリの大型ワーカーです。
体長は12ミリ、艶のある黒で、頭部から腹部にかけて白い立毛がある。
昨年7月、福井県東部山岳地域で撮影した。
欅の大きな倒木に営巣していた。
陽の光を浴びて、白い立毛が風に揺らいでいる光景は
まさに、絶景。
仲間と集う習性がある。井戸端会議か。