蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

991 ミカドオオアリ

2013年06月26日 11時19分31秒 | Weblog
亜高山帯の種の成長については、
何故?、ではなく、進化論的な発想で考えることにしています。

たしかにミカドオオアリの飼育は簡単ではありません。
わたしは途中で何度も投げ出しています。
とくに脱翅雌からのコロニー化は困難が伴います。
だからこそ成功したときの喜びも大きくチャレンジする価値があると思います。

他の種に比べてデリケートなのかもしれません。

適度な湿度を保ったケースの中で、
細めの竹材に営巣させるのがひとつの方法かと思います。
ワーカーが羽化するまでじっと待ちます。
その間、観察することをがまんしなければなりませんが。

わたしは来年試みてみたいと考えています。

990 「ケース内ペアリング」考

2013年06月24日 13時21分21秒 | Weblog
わたしもアリ大好きさんと同じ手法でペアリングを試みたことが何度もあります。
残念なが一度も成功したことがありません。
体内時計、ケース内の環境、雌雄羽蟻の状況など、
失敗の原因がいろいろ考えられます。

かと言ってこの手法では絶対成功しないとは言い切れないないでしょう。
ひとつの方法を提案します。
来年の四月になりクロオオアリが活動を始めたら、
成熟したコロニーの巣口に大きめの板トラップをしかけます。
五月になり飛行シーズンを迎えたら、大量の雌雄羽蟻とワーカーを採集します。
人工蟻巣を入れた大型ケースの中に、採集したアリを入れ、
人工蟻巣に営巣させます。

後はわたしのこのブログのケブカクロオオアリ、ミカドオオアリの事例を参考にしてください。
期待しています。

989 一カ月余の留守

2013年06月13日 14時06分24秒 | Weblog
一カ月余り家を留守にした。
帰宅し、飼育中の蟻の状況を見たら、小規模コロニーはほぼ全滅していた。
中大型のコロニーもかなり衰弱している。
現状を確認しながら、コロニーの復活に専念している。
後日、現況を報告するつもりだ。

あと十一回で1000回を迎える。
もう少しだ。