蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

236 胸赤カラフトクロオオアリ 羽化2

2008年05月30日 12時43分43秒 | Weblog
このコロニー、当初胸黒のムネアカオオアリと呼んでいた。
即ち黒化型である。
しかしこの女王の体形、体色の特徴から、
よりカラフトクロオオアリに近いと思われる。
また養女ムネアカオオアリがこの女王のワーカーを食べてしまうというのは、
同種(ムネアカオオアリ)と認めなかったからではないだろうか。
この視点に立てば、このコロニーは、
ムネアカオオアリの黒化型ではないことになる。
ムネアカオオアリ女王の下での同種養女は、
栄養が充分である限り、
羽化ワーカーを食べてしまうことをしないだろうから。

     ふじひろ  

331 ケブカアメイロオオアリ(A) 近況 

2008年05月28日 05時23分15秒 | Weblog
ケブカアメイロオオアリ(A)のコロニー、
一歩一歩だが、ようやく復調の気配がある。
幼虫1匹と卵塊が一つ。
産卵があったのは、再スタートのしるしだ。
何度も飼育環境を変えてきたので、
半ば諦めていたのだが、給餌に努めていた効果があらわれたのだ。

    ふじひろ  

328 ケブカクロオオアリ (C) コロニー化スタート

2008年05月26日 13時06分36秒 | Weblog
ケブカクロオオアリ女王+ムネアカオオアリワーカーの
コロニーC。
ワーカーの反乱を避けるため、
別蟻巣でワーカー6匹と蛹6個と共に飼育し、平穏に経過していた。
ところが、カラフトクロオオアリの事例と同じく、
女王を除いた元の蟻巣において、ムネアカオオアリが羽化したてのワーカーを食べ始めた。
急ぎその蟻巣から幼虫、蛹を取り出し、
コロニーCの女王のもとに移した。

現在ケブカクロオオアリのワーカーが3匹羽化し、
ムネアカオオアリワーカーと共に、
子育てに専念している
これからケブカクロオオアリのワーカーがゾクゾク羽化してくるだろう。
ようやくケブカクロオオアリC女王は、
自分のコロニー作りにスタートをきることができたのである。

    ふじひろ  


325 カラフトクロオオアリ 羽化続く

2008年05月25日 14時40分09秒 | Weblog
カラフトクロオオアリ(コロニーA)
羽化したてのワーカーをムネアカオオアリワーカーが食べてしまうので、
女王と蛹、幼虫、W5を別の蟻巣に引越しさせていた。
心配していたワーカー食もみられなくなった。
コロニー規模とコロニー構成の変化が状況を変えたようだ。
このコロニーでカラフトクロオオアリの羽化が続いている。
写真上部の3匹がそれ。
前にも報告しているが、
腹柄付近に赤みがある。
これからの研究対象として、貴重なコロニーである。

    ふじひろ