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蟻取物語
蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。
180 ハヤシクロヤマアリ 脱翅雌
2007年08月17日 06時42分50秒
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Weblog
15日、牛久でヤマアリの脱翅雌を採集した。
これぞハヤシクロヤマアリの雌
いままで今一つはっきりしなかったが、
頭部、胸部、腹部の形態、腹部の色彩が、
ハヤシクロヤマアリの特徴を示している。
ふじひろ
コメント (8)
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8 コメント
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だめ
(
あべ
)
2007-08-21 23:15:50
土生さんのところで、ハヤシを見せてもらいましたが、やはりクロヤマとの判別不能です。どうも私は画像認識処理が不得手なようです。今年採取したヤマアリはハヤシかもしれません。
返信する
形態
(
ふじひろ
)
2007-08-22 13:32:35
クロヤマアリとの比較のポイントは、
腹部背面の立毛の状態が決め手になります。
形態的には相対的に頭部が小さく、
胸部が長いですね。
形態的にチェックできれば、
実体顕微鏡で腹部立毛の状態を確認します。
返信する
遅い
(
いるまえかわ
)
2007-08-22 20:25:09
私も勘で判別しています。
というか、高校生の時に
クロヤマには2種いるということが経験的にわかっていたので両方ともよく観ていました。(当時、ハヤシクロヤマのことは田舎では情報が入っていませんでした。)
で、岩手でもハヤシは結婚飛行はクロヤマより遅かったですねえ。
返信する
交雑
(
ふじひろ
)
2007-08-23 14:29:57
ハヤシクロヤマアリの飛行は、クロヤマアリに比べ、
2週間から1ヵ月ほど遅いようですね。
これが、クロヤマアリとの交雑が行われずらい原因になっているのではないでしょうか。
返信する
ミックス
(
土生
)
2007-08-31 00:00:32
こちらではハヤシはクロヤマより約1ヶ月ほど遅いという差があります。
ですが、林縁部のクロヤマは飛行時期が遅く、日当たりのいい場所に営巣しているハヤシは飛行が早いので、両者が同日に飛行していることも多々あります。
そのせいかどうかはわかりませんが、両者の中間的な判別不能の個体がいることも事実です。
ミックス(交雑)の可能性は、ムネアカとカラフト以上に高そうです。
返信する
独立種
(
ふじひろ
)
2007-08-31 11:05:10
一般的に独立種として生存してきた蟻は
近縁の種との交雑を避ける棲息環境を身につけています。
交尾環境が、季節、時間、温度、湿度、地域、高度などで異なるため、交雑の機会をえることができません。
しかし、なんらかの事情により、
交尾環境が重なり、雑種が生まれてくることがあります。
この雑種は両方の特徴をあわせもっていますので、
同定は昆虫学者にとっては悪夢です。(「アリと人間」レイ・ノース)
この雑種の生産が暫定的なものなのか、
恒常的なものなのかが、これからの研究の岐路になると考えています。
返信する
でもだめ
(
つくば・あべ
)
2007-08-31 12:25:37
「ハヤシはクロヤマのお兄さん、レマニは妹さん」で憶えたのですが、全く実践できません。もういいや。
進化を考えるのは楽しいですが、雑種とかは難儀ですね。形態での分類はもはや時代遅れでしょうし。近い種の比較生態は面白いですよね。
返信する
醍醐味
(
ふじひろ
)
2007-08-31 20:47:55
蟻分類の醍醐味はクロヤマアリでしょう。
データーベースは単品でしょうから。
地域別、高度別のより多くのデーターが、分類上不可欠でしょう。
クロヤマアリは日本の分類学において、
未開の宝庫だと思います。
蟻学はクロヤマアリから始まって、
クロヤマアリで終わる。
とか言っちゃって・・・・・
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腹部背面の立毛の状態が決め手になります。
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