４３７ ２００８成果 養女作戦 カラフトクロオオアリ

画像（再掲）はカラフトクロオオアリコロニー。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

２００７年夏、カラフトクロオオアリ脱翅雌に、
ムネアカオオアリのサナギを投与、養女作戦を開始した。
サナギの数は４０、年内にすべて羽化、
カラフトクロオオアリ女王とムネアカオオアリワーカーとの
折り合いもよく、無事に越冬に入った。

カラフトクロオオアリ脱翅雌を
南関東でコロニー化するのは、かなり難しい。
そこで養女作戦を採用したのだ。

年を越して２００８年３月、
カラフトクロオオアリ女王は産卵を開始、４月には２０～３０が蛹化した。
ところがうまく行ったのはここまで。
カラフトクロオオアリワーカーが羽化し始めると、
ムネアカオオアリワーカーがカラフトクロオオアリ女王を、
ネチネチと攻撃しだした。
直ちにコロニーからムネアカオオアリワーカーを取り除いた。
間一髪だ。

一時コロニーは衰退したが、
３０℃以下の室温で飼育を続けたところ、
ワーカーは２０数匹に止まったが、カラフトクロオオアリコロニーが出来上がった。
まず成功といっていいだろう。

　　　　　ふじひろ