気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶盌「忘れ傘」

2018-06-21 20:43:05 | お稽古
近畿地方は、芒種に梅雨入りとなり
お気に入りの透明傘を使う日が続きます。
傘といえば、淡交テキストに載っていた
フランスの茶碗 銘「忘れ傘」
これによく似た茶碗を持っています。
写真を撮って並べてみると
ちょっと違うかしらね。

大和郡山菊屋本店近くの骨董屋でずいぶん前になりますが、
気に入って買った 赤膚山「正柏」の印が入った飴色の茶盌。
梅雨のお稽古茶事で銘を拝借して「忘れ傘」で
雨を楽しむ取り合わせの一つにしたいと思いますが‥‥

「忘れ傘」というのは、京都東山にある知恩院の御影堂の軒裏に
今も置かれている一本の傘、当時の名工左甚五郎が魔除けの為
置いて行ったという「左甚五郎の忘れ傘」色々説はあるそうですが、
一番信憑性ありそうです。
100年ぶりの大修理で傘をどうするかと議論されたらしいですが、
老朽化が激しい為、さわらないでそっとそのまま置いて置く事になったようです。
傘以外にも、明治時代の工具6点発見されたそうですよ
大工が置きわすれたか、工事中に落としたままなのか?ですね
昔の人の吐息を感じるお話で「忘れ傘」いいですね。