気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

毬打炭で

2016-12-19 16:52:33 | お稽古
土曜は氷点下でしたが昨日の朝は0.6℃、でも寒い―――ブルブル
お稽古には三人さんがお見えの予定、
広間から小間への稽古にさせて頂きました。
しつらえは、軸は『看々臘月尽』
花は、初嵐に山椿(寒椿)を
  
今は10℃ほど小間、隣の部屋の窓から朝の光が射し込むだけで、
温かい気にさせてくれます。
障子を介した光と、炭が入ればすぐ温かくなります。
といっても紹鷗棚を持ってこなくてはいけません。
相方にお願いして、二人で運んできました。
 
稽古場の準備は完了ですが・・・
お湯を沸し、炭を熾しますが、
お稽古30分前、どうしたのでしょう?
二階で着物を着てのお稽古の方がまだ来られません。
スマホを見ますが、気を揉んでいると、ピンポーン
用事に時間を取り、普段着でのお稽古になりました。
初炭を準備をしていただきましたが、
「丸ぎっちょ」「割ぎっちょ」と言いながらの準備に、
この声を聞きつけた相方が、”何をゆうたはるの”
と聞かれますが、主菓子をつくるのをすっかり忘れており、
それに、着物も着ておらず、それどころではありません。
ーーーーーー            -----ー
初炭、濃茶とお薄の点前、それぞれに形になってきており、
もう少しお稽古を重ねれば、来春の初釜、大丈夫でしょう。

そうでした、相方の話も聞いてあげなければと思いつつも、
忙しいので、こんなHPを見ていただきました。
茶炭倶楽部(増田屋)さんは簡潔に記されています。
「胴炭」は、一番大きな炭で太い丸太形で、炉用で5寸。
「丸ぎっちょ」は丸太型、長さは胴炭の半分です。
「割ぎっちょ」は丸太を半分に割った半円形で、
「丸管」は丸太型、長さは胴炭と同じですが、直径は半分。
「割管」は半円型で、長さは等は丸管と同じ、
「添炭」は丸太型の細い炭で、胴炭の半分の長さです。
「枝炭」はツツジなどの細い枝で作られ、白い石灰を
    塗ってあります。
実はこの話ではなく『ぎっちょ』に反応したのだそうです。
相方曰く『ぎっちょ』は左利きを意味する言葉だったからで、
差別用語として最近は使われませんが、左きき.comによれば
左器用や正月の左義長が変化したものや、この左義長を毬杖様
にしたとか、平安時代の遊び・毬杖(ぎっちょう)からとも

炭にもこの毬杖(ぎっちょう)が「毬打」となったのですね。
毬打炭(ぎっちょうずみ)は茶道大辞典(淡交社)で
”正月行事の遊戯に使われる毬を打つ長柄の槌を
 毬打(ぎっちょう)という。その形状に似た炭。”と

ところで、炭って大事ですね。
奈良の田舎で自宅用にと炭を作っておられる方に、今年は
良い炭に仕上がったからと、分けていただいた炭があります。
爆跳はするし、火持ちは悪いし、臭いはするしで困り者です。
原因は炭を焼く最後の工程「ねらし」の不足、つまり
炭化の終わりに炭窯の温度を上げて、炭の中のガス分を抜き
同時に焼しめることが充分でないのでしょう。
もう少し残っておりますので、辛抱してくださいね。