気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「且座喫茶」いしいしんじ

2016-12-13 13:35:05 | 書籍
雨の事始め・煤払い・松迎えの日になり、
京都花街や神社仏閣の様子がTVで流れております。
子庭では満天星躑躅のこの枝だけの紅葉が残り、
 
山茱萸の赤い実と白南天の実が雨に濡れております。
 
遅ればせながら11月の茶会に際して、
先生への御礼も済ますことが出来、有難うございました。
台子の自主練もしなくてはならないのですが・・・
もう初釜の事で、頭が一杯なのです。
そんな時、図書館で出会った本、
且座喫茶」いしいしんじ 淡交社2015.10.7

「なごみ」に連載され、御存じの方も多いかと思いますが、
加筆、写真を増補され一冊の本に。
前文に、「且座喫茶」とは、
 禅語で「且(しば)らく坐して茶を喫せよ」---
 まぁ、しばらく座ってお茶でも飲もうよ、という意味と。
そんな軽い気持ちで、お借りし読み始めると、
一気に読み??ました。
現実逃避といわれれば、そうかもしれませんね。
・「真剣」な茶の湯の空間
    ・ 
    ・
・わかりません
16篇、195ページからなる随筆で、
感じたことが多々あるのですが・・・

「真剣」なお茶は、自然とこちらにはいりこみ、
思ってもみなかった、清新な場所へ連れて行ってくれる。
・・・(中略)・・・
いま真剣に生きていると、みどり色の血の脈動を感じながら、
いつの間にか気づかされている。
・・・(中略)・・・
先生、お茶って、最初から最後まで、
わからないことだらけですね。
「そうね、それがお茶よ」
・・・・・・・・・
先生の声がします。
お茶って、わかりません。
 でもね、そこがいいのよ。
 わからないから、たのしいんじゃない


わからないからたのしい、わからないからたのしい
精進あるのみですね。