気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

フランボワーズの錦玉で暑気払を

2016-07-26 06:50:58 | 主菓子とお干菓子
奈良は梅雨明け後、暑い日が続いており、
日中は33℃まで上りますが、夜になると不思議と
熱帯夜ではなく、過ごしやすい朝を迎えられていましたが、
昨日からムシムシと湿度が上がり、久しぶりの雨の朝に。

日曜日の朝の奈良の若草山ですが、
不思議とはっきりと見えております。
例年の夏には湿気でボワッとしか見通せないのに、
何かが変、異様な夏になるかもしれませんね?

日曜の朝のお稽古「暑気払いに平花月を」で喜んで頂けた、
主菓子『フランボワーズの錦玉』は、前日に作り、
取回しのため、下に小振りな梶の葉を敷いて
お皿ごと冷やして、お出ししております。
  
レシピを簡単に紹介します。
参考にさせて頂いた本は、
キッチンでつくるお祝いの茶席菓子』金塚春子 著2004

なお暑気払いの意味も込め、小豆も入れてみました。
材料)粉寒天:4g、水:300ml、グラニュー糖:150g、
   フランボワーズと小豆(暑気払いのあ):20個程度
色粉:緑の色粉に黄色の色粉をほんの少し加え色の調整を!
・粉寒天に水を混ぜ、レンジで2分
・グラニュー糖を混ぜ入れレンジで2分、再度かき混ぜ2分
・沸騰後、40秒程度煮詰め、アクをとる
・45~50℃まで冷めれば、液の一部を湯煎で緑色へ色付けを
・液を観世水の方の半分まで入れ、フランボワーズと小豆2個づつ
・残りの液を注ぎ、緑色の液を数滴落とし、冷蔵へ

フランボワーズは冷凍しかなく、一部崩れており、
それも数が足りなく、クズを残った錦玉液で・・・
孫の分にしましょう。
 
小豆入りのフランボワーズの錦玉で、
暑気払いになりますように。

フランボワーズFramboise』はフランス語、
英語では『ラズベリーRaspberry』といえばわかって頂けますね。
野いちごの仲間でバラ科キイチゴ属の植物で、
その実は2cmほどで赤く、酸味と甘味があり美味しく、
生で食べられたり、ケーキの飾りにも使われており、
加工品としてはジャムやリキュールに用いられます。

そういえば、野イチゴの仲間のキイチゴ類
クサイチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヘビイチゴ等、
季節は違いますが、『冬苺』も入りますね。
年末に里山で採ってきた冬苺をジャムにしておりました。
この冬苺は生で食べると、酸味が強く味は劣りますが、
ジャムにすると、素朴な味で酸味が適度になり、
美味しくいただけますよ。