気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

萬福寺で普茶料理を

2016-07-04 14:26:33 | グルメ
『真の行台子』は、何度も見学させてもらい
去年は炉でさせてもらいましたが、
風炉ではまだです。
文月末のお稽古日に、お点前をする当番に当たりました。
さあ大変!、
でもお稽古させていただけるのは有難いことです。
記録したノートを目で追い
先生がおっしゃっていたポイントを思い出しながら
練習の毎日、相方には黙っていれば、気付かないはずが、

隅に置いていたお道具を見つけられて、
”またあー、がんばりや”ですって
こうなれば、大ぴらに、小間にしつらえを
風炉先屏風は、自主稽古なので省略です。
もちろん、水、火、茶も入れず
真の行もどき』でのお稽古です。


見つけられないはずが、人はわずかな変化を感じ取りますが、
これを逆手に取り(ちょっと言い過ぎですが)、
精進料理のように肉や魚に見せかける「もどき料理」があります。

一昨日の抹茶工場見学のあと、お昼ご飯は精進料理の一つ
宇治の萬福寺の『普茶料理』の普茶弁当を予約しておりました。
普茶料理とは、普く(あまねく)大衆と茶を供にする料理で、
席を共にする人たちと楽しく感謝して料理を頂く事になり、
五観の偈』(付記に)に基づかれています。
つまり、席に上下の隔たりなく一卓に四人が座して
和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが作法になります。

お昼過ぎに萬福寺に到着し、お参りを済ませ「黄龍閣」へ

入り口には、坂村真民の書が
めぐりあいのふしぎに てをあわせよう

木彫りの龍と木魚がお出迎え
 
お部屋は椅子になっており、正座でなくよかった。
  
代表的な普茶料理が松花堂弁当に詰められており、
見た目も美しく盛りつけられ、栄養面にも優れ、
「寿免(スメ)」というお吸い物も添えられておりました。
 
小豆ごはん、やまいもを中にしたかまぼこ風
てんぷらには、甘い梅干しが
麻腐(マフ)ごま豆腐の元祖も
夏野菜を使った精進料理です。
茶団子、フルーツもついて
皆さん残さずいただきました。

付記)五観の偈HPより
一つには、功の多少を計り彼の来処を量る
(この食事が、多くの人々や生命に支えられていることに感謝します。)
二つには、己が徳行の全闕と忖って供に応ず
(自らの行いがきちんとしているかどうかを反省して、食事をいただきます。)
三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす
(食事の量や内容にかかわらず、正しい心で残さずいただきます。)
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
(食事は身と心の健康を保つための、一番の薬です。)
五つには、道業を成ぜんが為に應にこの食を受くべし
(自分の仏道修行、目標、責務を成し遂げるための食事です。)