よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8

2012-06-19 13:05:03 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8


 およそつくられた当初の目的をはたせずに消えてゆくモノというのにはもののあわれを感じますね。
ただ、実際「せっかくつくったけど使わないで済んで良かった~」というものもありますね。
たとえば鳥インフルエンザ対策のマスクとか使用期限の切れた消火器とか(^^)・・。

このカメラの初代モデル2000Fは1976年にフォトキナで発表されたときには
「シャッター速度優先・絞り優先」のデュアルモード搭載で最高速も1/2000秒だったのですが
1982年に発表されたときには(なんと6年も経っています!)シャッター速度優先も搭載されず
1/2000秒だった最高速度も1/1000秒にデチューンされていました・・。

おまけに2000Fは回路の設計に問題があったそうで、発売当初から不良が頻発して
日本製の安価で高品質なカメラに対抗すべくもなかったのでした。
そこでローライは1985年に悲願の1/2000秒を搭載し、回路の信頼性を向上させた3003
を発売するのですが、なにしろ日本ではα7000などが発売されていた時期なのですから
いくらツァイス設計のレンズがあろうとフィルムバックが撮影途中で交換できようと勝負にはなりませんね・・。

じつはこの3001というカメラが存在することさえ最近まで知りませんでした。
1987年発売らしいのですがはたして日本で発売されていたのでしょうか?

3003との違いといいますか、コストダウン部分ですが・・・
・3003の上にも右にも左にも3つもついていたシャッターボタンを上面ひとつに。
・ローライのアイデンテティのはずのウエストレベルファインダーも思い切って省略しています。
・せっかくの1/2000秒シャッターも再び1/1000秒にもどされています。
・アイレベルファインダーに内蔵されていた視度調整機能もあっさりカット。

あっちこっちムシられてかなり残念なスペックになってしまった3001ですが、このシリーズとしては
最新型なので信頼性は一番にちがいない(^^;)?と期待です。


ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8 1/250 F8 プロビア100F

 岡山電軌鉄道の「たま電車」です。「(地方)公共交通の救世主」といわれる小嶋光信さんの有名な
和歌山電鐵たまちゃん電車の岡山版です。和歌山よりも小さくて単車ですがそのぶんかわいいですね。

レンズはプラナーなだけに不思議な立体感を持っています。ホールディングにくせがあるので撮影の時に
どうしても傾いてしまうのでした(^^)ゞ。

先日もオークションで「元箱・説明書付き・美品・でも不動」という2000Fのボディが
20,000円ぐらいで落札されていました。ジャンクでも20,000円で落札とはすごいな~と
思っているとおそらく落札されたかたでしょう、「元箱・説明書付き・美品・でも不動」で再出品されていました。
「やっぱり動きません」
そしてまたまた20,000円ぐらいで入札が入っていました。
2000Fという悲劇のカメラに涙してついつい不動品にもかかわらず入札してしまうその心境に
あやうくシンクロしそうになります。あぶないあぶない(^^;)。

「虎は死して皮を留め、2000Fは死して名を残す」といったところでしょうか。
わが3001はぜひ長生きしてもらえますように。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シグマ500mm F4.5 | トップ | フジGA645i プロフェ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひらやん)
2012-06-25 20:44:36
lensmaniaさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
いつ停止するかわからないマシンをふりまわすのはいささかこわいところもあるのですが
それもクラシックカメラの楽しみのうちかと
思っております。デジカメはブツ撮りとイベント限定にしてます。カメラ撮影はドキドキ感が
なくちゃですよね。お互いがんばって撮影してまいりましょう(^^)。
返信する
Unknown (lensmania)
2012-06-22 18:54:53
お邪魔致します.
3001確保おめでとうございます.激レアです.日本に何台あることやら.動いているのを加味すると超激レアか...

かつて友人に借用した01を下げて梅田の写真屋さんに入ったら,あるお客さんに,「いくら出しても欲しい!」とねだられたことがあります.当然借り物なので応じられませんでしたが,おそらくその方も気の迷いだったのでしょう.今から思えば100万円くらい吹っかけたらよかったかもしれませんが,何もしない,という友人,私,お客の3方丸く収まる形で(笑)
ともあれ貴重なボディです.動体保存におつとめになるのは大きな功徳でありましょう.

もとから03はアイレベルしか使われないことに気付いたのでしょうね.01はあまり軽量化してる印象はないけれど,シンプルで潔いです.

吉川の氷,こんなとこがあるのですね.私は神戸ですので六甲の紅葉谷に行ったことはあります.地獄谷も有名ですね.
このご時世にローライSLRを使うのは何とも珍妙ですが,仰るとおり,お互いに珍走団同様の音を響かせつつ楽しみましょう.
返信する

コメントを投稿

マイ カメラ ローライ」カテゴリの最新記事