よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

タクマー200mmF3.5

2014-11-01 00:56:18 | ペンタックス交換レンズでワンダフル

 ペンタックスSP タクマー200mmF3.5 

 
 ここのところレンズを買うのにも「美品」や「未使用」よりも「ジャンク」のほうが萌えるようになってきました。
お値段が安いゆえにお手軽感が理性を突き抜けて、通常のなら見向きもしない物件も
「まあ、この値段なら買っても良いかな?」とついつい財布のヒモがゆるむのです。

実際使用してみますと「おおっ!いままで食わず嫌いだった私はなんて愚かだったのだあ~」と
わが身の不明を呪うことが多々あります。
もっとも修理屋さんに苦労してレンズを磨いてもらい、期待に胸を膨らませて撮影に使用してみたら
「ぬう。雑誌の定評にだまされた!お金を使ってゴミを買ってしまったっ!」
と嘆きのたうちまわる事も少なくないのですが(^^;)。

またまたまたジャンクからサルベージしたペンタックスの望遠レンズタクマー200mmF3.5です。
まだ200mmが「超望遠レンズ」と呼ばれていた時代のレンズです。三脚座もついていて
なかなかの押し出しのあるデザインです。フィルターはΦ67mmです。

自動絞りになる前のタクマーで、当時の値段は25,000円です。レンズはシンプルに4群4枚で
ヌケの良さが期待できますね。
また、プリセット実絞りの特徴を生かして絞り羽根は18枚もあって真円度はバリバリです。
レンズの奥のまんまるな絞り羽根がごらんになれるでしょうか?

ずっしりした金物の植毛されたフードも長くて頼もしく、ハンドメイドのホンモノ感がただよいます。
現在ではこれだけ工芸品的につくられているレンズは絶対お目にかかれませんね。
重量は900gもありますが、重量感を強引に信頼感に脳内変換して撮影に出発です(^^)。


 ペンタックスSP タクマー200mmF3.5 1/250 開放 ベルビア50

 まずは「寄れないところをアップ」という望遠レンズの定番です。灯篭の中のお地蔵さまがかわいいですね。
SPのファインダーはそんなに明るくないので撮影するまではいささか不安だったのですが、ファインダーの
キレがむちゃくちゃ良いので、実絞りで絞り込んだ状態でもF5.6くらいまでならそのまま使えます。
現在のスカスカのデジタルカメラのスクリーンとはレベルが違いますからね(^^)。


 ペンタックスSP タクマー200mmF3.5 1/250 開放 ベルビア50

 最短撮影距離は2.5mで、トンボさんもこの大きさがいっぱいいっぱいです。
まあ、こんなクラシックな望遠レンズで接写しようというほうが無理があるのですが(^^;)。
でも最短撮影距離:絞り開放という悪条件のわりには健闘してますよね。


 ペンタックスSP タクマー200mmF3.5 1/250 F5.6 ベルビア50

 次は一番実力の出そうな「開放から2段絞り・無限大」での撮影です。
やはり望遠レンズはこう使わなくちゃ!という感じですね。
遠景の島と手前の街並みが望遠効果で引き寄せられて、文字通り風景画みたいになりました。

レンズも4枚しか使われてないのでヌケの良いのもぐうですし、落ち着いたナチュラルな色調で
ベルビアなのにごいごいしたところがないのも素晴らしいです。

これだけ良く写るとジャンク漁りはますますやめられそうもありませんね~(^^)。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オリンパスOM-2N タム... | トップ | オリンパスOM-101 A... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (lensmania)
2014-11-09 16:32:24
大学の同級生が,異様にPentaxを蔑んでおりまして,甘いレンズの代名詞の如く事有る毎に宣わって.
お陰で,家にあったOlympus PenFとNikon以外知らない私はそんな物だと思い込んでいました.

その後PentaxMや,Takumarレンズが底値で入手出来るようになり,何かの拍子に試してみると,どうしてどうして優秀なことがわかりました.

思えば孤独なPentax使いの先輩と反りが合わなかった背景があったのかと今にして思います.

気付いてみると,当時なら入手出来た激レアレンズを無視していたのが大変悔やまれます.
ウルトラアクロマチックの85,300や,A135/1.8とか...

200/3.5というのは結構明るい欲張りなスペックながら,なかなか素晴らしいですね.素直な無理に小型化しない設計もよいのかも.
多分市場では猫またぎでジャンク価格なのでしょうけど,そうすると拾う神も出て来て再評価される.よいことです.
接合面が少なければ,車載レンズとして寒暖差に耐えてくれるでしょう.
返信する
Unknown (ひらやん)
2014-11-10 20:29:00
lensmaniaさま
コメントありがとうございます。
私もずっとOM党でしたので、微妙にペンタックスには対抗意識がありました。でも、特にこの頃のタクマーのつくりの良さにはもっと早くに知っておれば・・・と思うことしきりです(^^)ゞ。

販売当時には実に気合いの入っていたことを感じさせてくれるつくりで、ジャンクで見つけると貴重な昭和産業遺産を発見したような気分になり、ついつい購入してしまう次第です。
返信する

コメントを投稿

ペンタックス交換レンズでワンダフル」カテゴリの最新記事