その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

夜這い星(よばいぼし)

2007年12月16日 | Weblog

 

夜這い星(よばいぼし)

 

***

 

思い出すね

 

宿舎の塀を乗り越えたら

 

下に寮長がいて

 

慌てふためいて

 

スカート引っ掛けて破いたこと

 

二度目に見つかったときは

 

あなたが逃げ出すとき

 

財布落として

 

仕方なく捕まったとき

 

始末書書く手が震えていた

 

遠い遠い思い出

 

でもそれがあって

 

今がある

 

・・・・

 

***

 

恋する魂

流れ星・・昨日少しだけ見ることができた

寒さをこらえて真っ暗な空見上げていた

突然思わぬ方向から・・スーっと

流れ星の正体は

宇宙に散在している塵だそうです

その流れ星の呼び方も

地方によってさまざまです

他の星に縁を切られて

落ちてゆくところだと思って「縁切り星」

反対に

他の星に嫁ぐところだとみて

「星の嫁入り」という地方もあります

「夜這い」も

昔は「婚(よばい)」と書いたぐらいで

もともとは「呼ばい」

結婚を求めて呼びかけることだったそうです

昔は

恋しいと思いつめていると

魂だけが抜けだして

その人のもとへ行くと信じられていました

流れ星は恋する魂というわけですね

流れ星が消えないうちに

願い事を三回唱えると

叶うといわれていますが

いつもあっという間に消えてしまいます

恋心は

ものすごい速さで

飛んでいってしまうものなのですね

(山下景子著「美しい日本語」より)