ごろ合わせ的な写真と句です
夜なべという言葉は歳時記季語では秋の季語
冬の季語では鍋焼きが季語になっていますので
鍋つながりで・・・
人肌の恋しくなりぬ鍋の君
(ひとはだのこいしくなりぬなべのきみ)
夜業(よなべ)
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おばあちゃんが・・今夜は夜なべって言ってたよ
食事したのに
夜中にないしょで
また食べるのかなあ
などとぶつぶついってる
食べることとなると
本当に貪欲なんだから・・
でもそれは意味が違うのよ・・
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身にしみるありがたさ
~かあさんが夜なべをして てぶくろ編んでくれた~
(窪田聡作作詞作曲「かさんのうた」)
母の思い 故郷の情景
しみじみと感じさせられる歌ですね
「よなべ」には
「夜鍋」という漢字が当てられることもあります
そのせいか
夜に仕事をすると お腹がすくので
鍋で簡単に煮たものを食べ
また仕事を続ける・・・・
という語源説も生まれました
でも実際のところは
「夜延べ(よのべ)」が正解のようです
昼を夜に延べて作業をするということですね
夜型が多くなった現代社会ですが
かえって使われない言葉になりました
かあさんは 朝早くから起きて 働いている
そのことを知っているからこそ
夜業のありがたさが
身にしみるのですものね
山下景子「美しい日本語」より