その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

夜業(よなべ)

2007年12月07日 | Weblog

 

ごろ合わせ的な写真と句です

夜なべという言葉は歳時記季語では秋の季語

冬の季語では鍋焼きが季語になっていますので

鍋つながりで・・・

 

人肌の恋しくなりぬ鍋の君

(ひとはだのこいしくなりぬなべのきみ)

 

 

夜業(よなべ)

 

***

 

おばあちゃんが・・今夜は夜なべって言ってたよ

 

食事したのに

 

夜中にないしょで

 

また食べるのかなあ

 

などとぶつぶついってる

 

食べることとなると

 

本当に貪欲なんだから・・

 

でもそれは意味が違うのよ・・

 

????

 

***

 

身にしみるありがたさ

~かあさんが夜なべをして てぶくろ編んでくれた~

(窪田聡作作詞作曲「かさんのうた」)

母の思い 故郷の情景

しみじみと感じさせられる歌ですね

「よなべ」には

「夜鍋」という漢字が当てられることもあります

そのせいか

夜に仕事をすると お腹がすくので

鍋で簡単に煮たものを食べ

また仕事を続ける・・・・

という語源説も生まれました

でも実際のところは

「夜延べ(よのべ)」が正解のようです

昼を夜に延べて作業をするということですね

夜型が多くなった現代社会ですが

かえって使われない言葉になりました

かあさんは 朝早くから起きて 働いている

そのことを知っているからこそ

夜業のありがたさが

身にしみるのですものね

山下景子「美しい日本語」より