松毬(まつぼっくり)
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リースを作るため
公園に朝早く散歩をかねて
出かけます
朝はまだ人気が少ないから
夜中のうちに落ちた
松ぼっくりが沢山落ちている
形の良いのや
大きなものや小さなものを
拾ってきます
それを洗って・・
リースのアクセントにします
今年も自然味たっぷりの
リースの出来上がり
新年の皆様を
お迎えする一役を担うのです
・・・
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堂々といっていますが・・・
童謡にも歌われている
おなじみの松毬(まつぼっくり)
実は「松ふぐり」が変化した言葉だそうです
松陰嚢と書く場合もあります
昔の人は
こういうことに 本当におおらかです
春先に咲く水色の小さな花に
「大犬のふぐり」という名前を
つけるぐらいですから・・
実が犬のふぐりに似ているからだそうですけど
古語だから堂々といえる言葉ですね
「ちちり」ともいい
こちらは「縮(ちぢり)」が語源だそうです
松毬(まつぼっくり)は
正式には球果(きゅうか)という実で
種鱗(しゅりん)と呼ばれる
鱗のような部分の裏に
小さな種をつけているのだそうです
樅の木もマツ科の植物ですから
球果をつけます
そのせいかクリスマスの飾りつけにも
松毬が良く使われます
美しいオーナメントと一緒に
夢の種も飾られていおるのですね
(山下景子著「美人の日本語」より)