心化粧(こころげしょう)
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誰かが幸せになっても
あなたの幸せは減らない
誰かが成功しても
あなたが失敗するわけではない
誰かを手助けしても
あなたのエネルギーは減らない
本当は逆なんだよ
誰かの幸せを願える人は
もっと幸せになれるんだよ
だれかの手助けをする人は
もっとエネルギーを与えられるんだよ
それぞれがそれぞれの
幸せのゴールを持っている
妬んだり恨んだりして
汚れた心を
きれいにしていなと
自分のゴールも見失ってしまうんだよ
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心を装う
心構えをして
改まった気持ちになることを
心化粧といいます
ありのままの
素直な心を見せるということは
すばらしいことです
でも お化粧した心もいいものです
お客様を家に招く前
気持ちよく過ごしてもらうため
お掃除をしますよね
そんな感覚だと思っていただければいいでしょう
化粧はもともと
神事など 晴れの日だけにするものだったようです
神様をお迎えする日
「特別な気持ちなのですよ」ということを
伝えるために
男性も女性もお化粧をしました
お化粧が上手な人は
自分の顔の長所を良くしていて
そこを引き立たせるように
お化粧をします
ごまかしたり
隠したりするのではないのです
心化粧も
そういったものかもしれません
(山下景子著「美人の日本語」より)