徒花(あだばな)
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どこで覚えてきたのか
おばあちゃんに聞いた様子がない
徒花ってどんな花と
久しぶりの質問
色は 形は
どこに行くと見られるの
矢継ぎ早の質問
・・・
わかりやすく答えられなくて
本のどこかに出ていたことを思い出し
読んで聞かせて
一緒に覚えられて良かったねというと
知らないこともあるんだね~
そうだよ
人は勉強してもしても
それで終わりはないんだよ
生きている間
知らないことに出会って
勉強できるんだよ
勉強はあてもなくするのではなくて
神様から必要な分だけ
与えられるんだよ
だから感謝しないとね
勉強できることを
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必要な花
咲いても 実を結ばない花
咲いても 直ぐ散ってしまう花
そして 季節はずれに咲く花
徒花という言葉で
表される花たち・・・
「徒(あだ)」は
無駄とかむなしいという意味です
果たして本当に
無駄なのでしょうか
蟻(アリ)を観察すると
本当に働いているのは20%だそうです
その働いている蟻だけを集めてみると
その中の20%しか働かなくなるそうです
反対に
最初働いていなかった80%の蟻を
集めてみるとそのうちの20%は
働き出したそうです
つまり
働いていない蟻も
必要な存在だったわけです
命に無駄はないのだと思います
徒花と呼ばれる花たちも
きっと
なんらかも役割があるはずです
すべての花が必要な花
大切な花なのです
(山下景子「美しい日本語」より)