海外旅行というけれど飛行機は大丈夫?
夏休み、お盆ということで空港の情景がよく報道されるが、飛行機は大丈夫なんだろうか。
昨年11月、日本航空機で、左の第一エンジンと右の第4エンジンを入れ替えて取り付けた「前代未聞」の事態が発覚した。定例整備を依託する海外企業の一つ、シンガポールのSASCO(サスコ)社の作業。
日航、全日空ともアジアの整備場への依託を急増させている。
日本の整備労働者の証言によると「定例整備を終えて日本に戻ってきた機体を見ると『またか』という話になる。注油忘れ。配線ミスでブレーカーが飛ぶ。最近では翼のすきまからネジを入れた袋のひもがみ見つかった。… そんな不具合がたくさんあって、2、3日再整備しないと就航できない。事故にならないよう必死でミスをカバーしている。」「飛行機の構造を知っていればありえないようなミス」が目立っているという。
昨年8月、サスコ社が整備した日航機に多数の腐食や亀裂が発見された。10月には別の日航機で、急減圧したときに客室の床が抜け落ちるのを防ぐ通気孔パネルが接着剤で固定され、開かなくなっていた。
ある機長は「重大事故の芽を摘むための後追いができていない。国や会社は委託先の能力を検証しているのか」という。
海外整備も規制緩和で可能になった。その狙いは「利益」。これも国策として行われた。
「中国・シンガポール・タイにおける整備コストは本邦社の3分の1」(定期航空協会資料)
海外の整備会社の信じられないほどのずさんな作業、乗客の安全など無視したコスト削減は、果たして何をもたらすか。
(『しんぶん赤旗』より再構成)
夏休み、お盆ということで空港の情景がよく報道されるが、飛行機は大丈夫なんだろうか。
昨年11月、日本航空機で、左の第一エンジンと右の第4エンジンを入れ替えて取り付けた「前代未聞」の事態が発覚した。定例整備を依託する海外企業の一つ、シンガポールのSASCO(サスコ)社の作業。
日航、全日空ともアジアの整備場への依託を急増させている。
日本の整備労働者の証言によると「定例整備を終えて日本に戻ってきた機体を見ると『またか』という話になる。注油忘れ。配線ミスでブレーカーが飛ぶ。最近では翼のすきまからネジを入れた袋のひもがみ見つかった。… そんな不具合がたくさんあって、2、3日再整備しないと就航できない。事故にならないよう必死でミスをカバーしている。」「飛行機の構造を知っていればありえないようなミス」が目立っているという。
昨年8月、サスコ社が整備した日航機に多数の腐食や亀裂が発見された。10月には別の日航機で、急減圧したときに客室の床が抜け落ちるのを防ぐ通気孔パネルが接着剤で固定され、開かなくなっていた。
ある機長は「重大事故の芽を摘むための後追いができていない。国や会社は委託先の能力を検証しているのか」という。
海外整備も規制緩和で可能になった。その狙いは「利益」。これも国策として行われた。
「中国・シンガポール・タイにおける整備コストは本邦社の3分の1」(定期航空協会資料)
海外の整備会社の信じられないほどのずさんな作業、乗客の安全など無視したコスト削減は、果たして何をもたらすか。
(『しんぶん赤旗』より再構成)
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