2月5日の日経「サイエンス」で、「菌を狙うゴールドラッシュ」という記事で、菌が、人間を救う薬に
貢献していることに、感動でした。と、同時に、新薬の候補となる菌・微生物に、世界中の研究者、製薬会社
が、熾烈な競争をしながら、粘り強く研究を続けていること、にも、感動でした。
微生物が持っている物質・遺伝子などから薬にしようと、熾烈な研究開発競争は、かつてのアメリカで、
「金(ゴールド)」を求めてカリフォルニアなど西海岸に向かって、人が群がった「ゴールドラッシュ」の
ようで、記者の、「菌を狙うゴールドラッシュ」と、ナルホドの命名に感心しました。
40年程前、出向していた製薬会社は、微生物の、あるカビが、自分を守るために、襲ってくる敵に向かって
出す「猛毒物質」を精製し、抗生物質の薬として、製造販売していました。
大手製薬会社と共同開発して、製品化され、肺がんやすい臓がんなどの抗がん剤として、大手製薬会社によって、
病院向けに販売されていました。
微生物のカビが出す物質から、薬にしたのが有名な「ペニシリン」。その後も、数々の微生物が出す物質から
できた薬は、抗生薬(剤)として、赤痢など疫病から、命を守ってくれて来ました。
ノーベル受賞者の大村智先生は、ゴルフ場近くの土の中の微生物から、アフリカなどで寄生虫による眼病に効く、
微生物が出す物質を見つけ、「イベルメクチン」という抗生薬が出来、寄生虫による眼病治療に貢献できた
ことで、ノーベル賞受賞の栄誉に浴したのです。
今は、スーパーコンピュータの時代、研究手法も格段に進歩しており、土の中から新しい微生物を探す地道な
研究も続けられているようですが、既に見つかっている微生物の中で、眠っている8割の遺伝子を目覚めさす
研究とか、微生物の有望な遺伝子を他の微生物に生産させるなど、がんや治療が難しい病気などに使える新薬の
開発に繋げようと、研究者も、製薬会社も、しのぎを削っているとのことです。
菌によっては、私達の命を奪うほどの毒を持っているけれど、その毒がガンや難病などの薬にもなるのです。
人間の体の中には、数兆個の大腸菌など微生物が生存していて、健康に貢献していることも考え合わせ、
菌など微生物を産み育てている自然に、改めて、感動し、感謝、感謝です。
そして、菌の研究を進めている皆さまに、感謝、感謝です。
ウォーキング中に出会った花。
2月7日「今日は何の日カレンダー」より 北方領土の日(1981)
▲源義経が一ノ谷のひよどり越えから坂落としの奇襲作戦を敢行して平家を破る(一の谷の合戦)(1184)
▲参勤交代従者の人数を制限(1653)▲湯島聖堂の昌平坂学問所完成(1690)▲山脇東洋ら初の人体解剖(1754)
▲日露和親条約締結で北方領土が日本固有の領土となる(1855)。北方四島とは、国後、色丹、択捉、歯舞
▲明治政府、日本古来の習慣“あだ討ち”を禁止(1873)▲中学校令・実業学校令・高等女学校令を公布(1899)
▲大正天皇の大喪の礼が行われる(1927)▲太平洋戦争で日本軍、ガダルカナル島戦に敗れ撤退完了(1943)
▲米軍機北ベトナムのドンホイを初めて爆撃(1948)▲東京の電話局番が3桁に(1960)▲ビートルズ、アメリカ
上陸(1964)▲スペースシャトル「チャレンジャー」の2飛行士、命綱なしの宇宙遊泳に成功(1984)
▲EU創設を定めたマーストリヒト条約調印(1992)▲長野冬季五輪開幕(1998) ▲紀子さま懐妊公表(2006)
▲コスタリカで初の女性大統領(2010)▲倉敷海底トンネル事故(2012)▲ソチ冬季五輪開幕(2014)
▲北朝鮮人工衛星と称してICBM打ち上げ(2016)