チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

ICF大会最終日&フェアウェルパーティー

2008-11-15 16:47:07 | 身近な出来事
水曜日夕方のオープニングレセプションから始まったICF大会もあっという間に最終日。今日は
最終基調講演に続いて日本から参加したメンバーがリードする2つのセッションが行われた。

2つのセッションともに参加して応援し、内容を楽しみたかったんだけれど、セッションの時間が
重なってしまい、悩みに悩んだ挙句に"Windows from the East: 東からの風"というセッションに
参加した。

このセッションは日本のコーチ、コーチングを特徴付けるものとして『礼』『間』『志』という
ものを挙げて、これについて理解し、その上でコーチングを行いこれらの概念を理解し、それが
日本以外の国でのコーチングにどのように役にたつかを考えてもらうことを目的とした、
ワークショップ形式のコーチング。
CTIジャパン代表の島村剛さんと、CTIでコーチングを学んだ小西奈緒さんがリードした。

小西奈緒さんとはモントリオールについて時の空港でばったり出会い、市内へ一緒に移動する時に
これまでの準備を聞き、その大変な努力を知っていたからぜひその成果を存分に出してもらいたい
と思っていた。
焦点が絞られてとてもわかりやすい内容に加え、お茶目な剛さんのキャラクターは会場の参加者を
魅了し、それをしっかりと受け止めなが会場全体をしっかりとホールドする母親のような奈緒さんの
存在感はプレゼンテーションに安定感を与えていた。
通訳を担当した美樹さん、ふゆふゆ、会場に生け花を準備したはるさん、会場内には他にも多くの
サポーターが剛さん、奈緒さんを支えていた。
プレゼンテーションを作り上げるところでは日本の多くのコーチがこれをサポートしたと聞いている。
ほとんど何の貢献もできなかった私は素直にこのプロジェクトに関わった多くのメンバーに賞賛と
感謝の気持ちを送りたいとおもった。
一つのことが終わり、そしてまたより大きなことが動き出すそんな感覚も感じた。

土曜日の全てのセッションが終わった後にフェアウエルディナーが行われた。
ドイツから持ってきたピンクの蝶ネクタイを付けてディナーに参加した。そして4コースのディナーの
後には恒例のダンスタイム。

この日の為に1年間練習をしてきたんだけれど、結果的にはダンスは試す場は無かった。
まだ全然経験が足りない感じ。残念だったけれどがっかりはしていない。もし来年もこのパーティーに
さんかすることがあればその時に楽しく踊れるようにもっと練習をしようという思いを持った。

パーティーの後はホテルの部屋で最後の打ち上げ、20人以上が参加して最後の夜を楽しんだ。

自分自身を変えない私

2008-11-14 06:36:49 | 身近な出来事
ICF大会2日目の基調講演は『Learning Organization(学習する組織)』を提唱したピーター・センゲ。

とても楽しみにしていた講演。

講演の内容は、地球環境が危機的な変化をする中で組織は、リーダーは、そして我々はどう行動するのかについて考えさせられるものであった。

地球環境の危機的な変化は私自身が強く感じていることでもあり、話の内容には納得した。ただ、あらためて何かを強く印象づけられるような内容ではなく、組織理論のグルが地球環境の変化について語ることに少し違和感を感じた部分もあった。

もっと素直に話を聞けばいいのに、それができていない私がいる。
「そんなことはわかっている。私が知らないことを教えて欲しい」といったような生意気なところもある。

何が私自身をこうさせているのかがわからない。とにかく私自身の中に硬さがある。
これはモントリオールに来たときからあった。いやモントリオールに来る前からあった。
私自身の柔軟性を失わせ、ピュアな感覚を覆い隠してしまうようなもの。

そんなものにとりつかれているのか、私自身がそんなモンスターになってしまっている。

明日はICF最終日。

世界を変えない自分

2008-11-13 11:13:05 | 身近な出来事
ICF Montreal大会初日は朝8時の朝食から始まった。
会場はモントリオール市内中心部の巨大な会議場。



参加者がさまざまな機会を通じて交流が持てるように大会期間中は毎日
大きなホールで朝食が準備されている。

9時からはICF Presidentの挨拶のあとVandana Shivaの基調講演が行われ、
その後7つのテーマ毎に準備された90分のブレイクアウトセッションが
午前1回、午後2回行われた。

午後に参加した"Expand the Impact of Coaching Through Social Chane"
のセッションはコーチングの手法を取り入れながら世界のさまざまな場所で
社会変革に取り組んでいるリーダーの活動内容が紹介された。

話を聞いていると私自身の中にとても熱いもの、私自身も手法はともかく
として、私ができるやり方で社会の変革に取り組みたいという気持ちが盛り
上がってきた。

活動内容の紹介に続いて、参加者が自分自身の持っているテーマを会議室
の壁に張られた紙に書き込んで、そのテーマに興味をもった人とディス
カッションする予定が組まれていた。

先を争うようにテーマを書き込む人達がいるところで、テーマが思い浮かば
ない私がいた。また書き込まれたテーマを見ていても、そのテーマについて
討議をしたいという気持ちも沸いてこない。

沸騰しない水のような私がいた。

以前は『世界を変えるんだ』という思いを持っていた。そのために私自身が
出来る限りのことをしたいと思っていた。
それに対して今日の私は『世界を変えたい』と思っている人に討議で協力を
しようという気持ちさえも持ち合わせていないようだった。

モントリオールの印象

2008-11-12 20:11:01 | 身近な出来事
カナダ モントリオールの印象はハーフアメリカン、ハーフヨーロピアンな街。アメリカンと感じる一番の理由は空間的なもの。もともとそこには何も無かったところに碁盤の目のように区画を整理し道路を作った。ヨーロッパの多くの街がそうであるような広場を中心としてそこから広がるようにできた街とは構造が大きくことなる。オールドタウンには19世紀後半以降の建物が残っている地域が一部あるもののそのエリアは限定されており、町の印象を作っているのはおもに近代的なビルディング。歴史的建造物や歴史な背景を感じさせる建物は非常に少ない。

土地にゆるやかな傾斜があり、それが水辺(川)に向かって続いている感じはオーストラリアのシドニーに通じる印象がある。

ヨーロピアンと感じるところはフランス語が街で話され、フランス文化の影響を感じるところが建物の一部や街の看板などに感じるところ。

昨日もホテルに15時ごろつき街の中を歩き、今日も朝8時から15時ごろまで街の中をあるきまわった。街の空気を吸い、そこで働く人、生活する人を見て、さまざまな店やレストランなども見て、モントリオールの街にも慣れてきた気がしている。

夕方ICFコンファレンスのレセプションが始まる前にもセリーヌディオンが結婚式を挙げたというというノートルダム聖堂を訪れ、オールドタウンを散歩し、観光気分も満たされた。

ノートルダム聖堂は中が素晴らしく美しかった。祭壇を印象付けるブールの光、そして建物内部壁面のグリーンやブルーのデザイン、それが木の内部装飾と調和しとても印象的な空間だった。



夜にはコンファレンスのレセプションに参加し日本から来た多くの仲間や、日本以外の参加者とも話をし、コンファレンス気分も盛り上がってきた。

カナダ行きの飛行機の中

2008-11-11 05:52:40 | 身近な出来事
ドイツフランクフルトからカナダに向かうエアカナダ875便に乗っている。
座席は最近乗ったフライトでは珍しいくらいに空席が目立つ。搭乗率は60%弱だろうか。
フランクフルトからカナダモントリオールまでの距離は約6000Km、飛行時間は8時間弱。
昼間にビールは飲まないでおこうと決めていたのに、ドリンクサービスが来ると早速カナダのビール
を注文してしまった。
エコノミー席に座っていることだけが理由ではないと思うがビジネス客が少ないように感じる。
デュッセルドルフ空港でもフランクフルト空港でもビジネス客は少なかった。
世界的な経済環境の悪化で出張を規制している会社が多いのかなと、私の組織の状況を当てはめて
解釈をした。
ただ、私はエアカナダに勤務しているわけではないので、混雑していない飛行機は大歓迎。
ゆっくりとリラックスできるフライトになることを喜んでいる。

ただ、スタートはあまりよく無かった。
3列-3列-3列の真ん中3列の通路側の席を予約したところ、私の横の席にかなり横幅のある
フランス語を話すおばあちゃまがこられた。周りを見回すと60%弱の搭乗率だからたくさん席の
空きはあるのに、たまたま私のところだけが3列に3人が座っていてしかもその真ん中は横幅の
あるフランス語を話すおばちゃま。
これも何かの運命かと思いそこにとどまろうかと考えたが、私の席からおばちゃまを挟んでその
横に座っていた男性は空いている席を見つけて早々に退避。
私もやはりすぐ近くに席を見つけて退避することにした。
結果的におばちゃまは3人がけの席にゆったり腰掛けることができるようになった。
ひょっとしたらこれはおばちゃまが最初から狙っていたことかもしれない。

今、私の服からはとてもいい香りがしている。それもいろんな種類の。
フランクフルト空港の免税店でオーデーコロンを買うために、いろんなオーデコロンを服にかけた
からだ。円高になったために随分と買い物がしやすくなったので、少し値段の高いオーデコロンを
買った。円高のメリットを楽しんでいる。
会社は円高で大変なことになっているのに、個人としては円高になると買い物がしやすくなるという
この矛盾。やや複雑な心境。

そうこうしているうちに、機内は食事の香りが漂ってきた。最近機内食はほとんど食べることが
できないので、あまり期待はしていないが、つまみ代わりに食事をとり赤ワインを楽しむことに
する。

明日からカナダ

2008-11-10 05:52:04 | 身近な出来事
明日からカナダ モントリオールで開かれるInternational Coach Federationの世界大会に参加する。
昨年も11月にカリフォルニア ロングビーチの大会に参加した。あれからもう一年経ったことが信じ
られない。大会の公式プログラムを通じて学んだこともある。ただ、それよりも日本から参加した
多くのコーチとの交流を通じて学んだことのほうがはるかに多かった。毎晩のように開かれたパーティー
を通じての交流、パーティー後にもホテルの部屋に集まって引き続き夜遅くまで話をした。
公式プログラムの内容に関心がもてないときはプログラムに参加せず会場近くのカフェに集まって
話をした。
何を話したかはよく覚えていない。プログラムの内容についても確かに話をした。でもそれ以上に
お互いのことについて、自分自身はなにものなのかということをとても自然に話をしていたように
思う。
みんなコーチングを学んだ人だから話を聞いたり相手を引き出すスキルやテクニックは持っている。
そしてそれらの根本にある、人に対する好奇心や人に関わりたいという欲求がとても強い人達。
だから初めて会って、そんなに時間が経っていないのに、自分自身を開いて話をすることができる。
そんな仲間にまた会えることがとても楽しみだ。
ただ今晩は出発前に片付けておくことがあってなかなか眠れそうにない。

ダンスのレッスン

2008-11-09 05:51:28 | 身近な出来事
昨日に引き続き今日も2時間のダンスレッスンを受けた。
昨年11月中旬からダンスを習い始めたので、ダンス暦は1年になった。でもその割にはダンスの
レパートリーが極点には少ない。
一応スタンダード、ラテンの10種目についてはパソドブレを除き簡単なステップは全て習った。
残念なことは、習った先から学んだことを忘れてしまうこと。家に帰って復習をしないことが
一番の原因。

日曜日のダンスは一応中級者を対象としているので進み具合が早い。一緒に習っている足を
完全に引っ張っている。ただ、ステップや身体のムーブメントを教わってすぐにまねができるように
なったことはこの一年の明らかな進歩。

この一年間踊っているときも、足を怪我して踊れなくなっていたときも、いつもダンスを楽しいと
思えていたことは素晴らしいことだと思う。

指導していただいた先生の影響が相当大きいと思う。「リズムに合っていない」「上半身が
ぐにゃぐにゃ」とかいろいろと厳しい指導をしていただくけれども、ダンスに対する愛情や
真剣に向き合っている姿勢、そしてダンスをしたいと思う人がダンスを楽しめるようになって
欲しいと願っている気持ちが先生からはいつも伝わってくる。
そんな素晴らしい先生に出会えたからこそ飽きやすい私が今でもダンスを続けられているのだと思う。

先生有難う。

濃いピンクの蝶ネクタイ

2008-11-08 05:50:39 | 身近な出来事
パーティーで着たいホワイトの素敵なシャツとパープルの蝶ネクタイを捜しにデュッセルドルフに
買い物にでかけた。デュッセルドルフのお洒落なショッピングセンターに以前から気になっていた
店がある。Pal Zileriというブランドの店で、店の中には一度も入ったことがないもののとても
お洒落な雰囲気がその小さなショーウインドのディスプレーから感じていた。
少し勇気を出して店の中に入ってみたところ、期待以上に店の中には素敵な服がたくさん置かれていた。

「パープルの蝶ネクタイを見せて」とお願いしたところ、「パープルはないけれど濃いピンクの
蝶ネクタイならありますよ」と、とっても素敵なネクタイを見せてくれた。

パープル同様に濃いピンクも今年のカラーであることはアントワープのショーウインドウを見回し
ている経験から私は知っていた。だからすぐにこの蝶ネクタイを買うこと決めた。

店にはこの蝶ネクタイが栄えるシャツやポケットチーフ、そしてムラノグラスの本当に素敵なピンク
系統のカフスボタンがあった。お店の人が薦めるままにこれらを一括購入。

とっても素敵なスーツも見せてくれた。そしてサイズが私にぴったり。袖も丈もなにも直さなくて
いい私のためにつくられたようなスーツ。一目ぼれしたけれど、値段を見て返してしまった。
夢にでてきそう。

支払いはクレジットカードがしてくれた。

チョコレートの香りにつつまれて

2008-11-07 05:49:52 | 身近な出来事
今日は仕事を16:30に終えてアントワープのアパートに戻りチョコレートの買いものにでかけた。
お店が18:00までしか空いていないので買い物をしたけらば早く仕事をきりあげるより他に他に方法がない。

Pierre Marcolini、Neuhaus、Brie、Leonisasを訪れて買いたかったものを全て買った。

チョコレートを買うのはとても楽しい。
チョコレートの香りに包まれた店内にいることも幸せだし、このチョコレートを「美味しい!」と
いって食べてくれる人達の楽しそうな表情も浮かんでくる。

デュッセルドルフに戻る帰りにアントワープのスーパーに立ち寄って魚介類の買い物をした。
デュッセルドルフではなかなか手に入りにくい新鮮な魚がアントワープでは簡単に手に入る。
今日はカレイ、さば、殻付き牡蠣、海老を買った。アントワープのスーパーも訪れてとても楽しい気持ち
になれるところ。

ドイツ語の授業

2008-11-06 05:49:15 | 身近な出来事
木曜日はドイツ語の授業がある日。でも今日はサボってしまった。仕事が忙しかったこともあって
授業の開始時間までに到着できないと思うと急に授業に向かう気持ちが薄れてくる。
私の中では「仕事が忙しいんだから、仕事優先だろ!」と言い訳をしている。

でも本当は遅れてもいくことはできるんだから、今日はなんとなくいきたくない気持ちを正当化
するための理由を作っているだけ。

ドイツ語の授業に素敵な女性でもいればもっと学習意欲はわくんだけれど...

毎晩の浮気

2008-11-04 23:20:21 | 身近な出来事
夜眠る前に必ずすることがある。

それは浮気をすること。

それはフェルメールの絵をみること。

オランダ デンハーグにあるマウリッツハウス美術館でフェルメールの絵を見て、そこで画集を手に入れてからは、毎晩これを見ている。

マウリッツハウス美術館にはフェルメールの作品が3点あり、最も有名な作品はオランダのモナリザとも呼ばれている『真珠の耳飾の少女』
美術館でこの絵を見たときに、一目でこの絵が好きになった。



恋愛感情ではなくて、なんといったらいいんだろうか、いとおしいというか強い親しみというか、とにかくそばにいたい感覚を強く受けた。
それ以来毎晩画集の中の少女と会った。

でもあるときから違う人に浮気をするようになった。

今とても気持ちが惹かれるいるのは『天秤を持つ女』



女性の体全体から伝わってくる柔らかい感覚がすごくいいし、少し左に傾いている首の感じそしてテーブルに置かれている左手の指の感じもとてもいい。そしてそのソフトな表情もとても好きだ。

これだけ毎晩みているんだから夢の中に出てきてくれたらいいのに。
そうしたら私の頭の中にあるオランダ語の全てを使って話をすると思う。

でも何を話したらいいのかな。

名前を聞くこと以外は何をきけばいいのかわからない。
この世の中で誰も知らない名前を知ることができたら、それだけでも嬉しいな。
それを知ったら、きっと毎晩その名前を呼びながらこの絵を見るようになると思う。

ドイツのオアシス

2008-11-03 05:48:40 | 身近な出来事
ドイツで仕事をするのは毎週月曜日だけ。
この生活が始まったのは昨年の9月だったのでもう一年以上が経つ。
毎週一日だけの出社なのに、一年以上経った今も私の机を残してくれている。

だから毎週月曜日はここに来るのは当たり前という顔をしてドイツの会社に出社する。やることはいくらでもあるから会社に来てもほとんど机には座っていないけれど、机があるのは嬉しい。そにかくそこが私の居場所になるから。

周囲の人にとってみれば、毎週一日だけ現れる変なやつになっているかもしれない。いや、少なくとも私が接するのは暖かく迎えてくれる人達ばかりからネガティブには思われていないのかもしれない。

今はベルギーの仕事が私の中心になっているし、ベルギーではいろいろな責任があるからいつもいろいろなプレッシャーと向き合いながら仕事をしている。ドイツにいてもベルギーでの立場は変わらないから同じように責任を背負っているんだけれど、ドイツの会社にいるときは気持ちがとても楽な感じ。

守られているという感覚かもしれない。

ここにはとても暖かいもの、大きなものがある。ちょっとやそっとのことでは揺らがない、暖かくて大きくて強いもの。それをいつも感じているんだと思う。

それはリーダーの存在。そんなリーダーが組織に何人もいる。困ったこと、相談したいことがあればいつでも隣にいって話しかければいい。とても時間に追われているとき以外はいつも暖かく話を聞き、包み込んでくれるそんなリーダーがたくさんいる。

今私はきっとベルギーの会社と比べてこんな風に感じているんだと思う。でもベルギーの会社にもそんなリーダーはいないことはない。いやいる。そしてどちらかというと私自身がそんな暖かくて大きなリーダーの役割を周りの人から期待されていると思う。

実際私は精一杯この役割を果たそうとしている。たぶんすごく背伸びをしながら。
だからドイツの会社に行くとホット気が休まるのかもしれない。

ドイツの会社で過ごす時間は私にとってオアシスで過ごすような感覚なのかもしれないと感じた。

人としての素晴らしい生活への支援

2008-11-02 23:19:26 | 覚えておきたい考え
ドイツのテレビ番組で"Vision Hope International(VHI)"というNGOの活動が紹介されていた。

イエメンの高地(2000m)に住む人々の集落には電気も水道も無い。食事などのために使う水は女性が片道1時間以上かけて山をくだったところにある泉からくみだしている。水汲みは一日一回では終わらず女性の一日の時間は水汲みに費やされている。女性は若いうちに結婚をし、それからは水汲みのために学校にいくことができなくなる。

村には雨季にふった雨をためておく水桶がほられているものの、バクテリアが多く食事には使えない。また衣類の洗濯などにも適切ではないものの、やむを得ずこの水を洗濯に使っている。

VHIの活動は①雨季の雨水をより安全な状態で保てる水桶を村に作り、②浄水器を村の住民が使えるようにし、③水汲みに費やされていた時間を少なくすることで女性が学校で学べるようにすること。

ただ単に生活に使える水を確保できるように援助するということではない。水の確保を通じて女性の役割を変えること、それを女性自身および支配的な立場にある男性が理解し、より快適な人間としての生活環境を築くこと。

このためVHIの活動は集落の指導者と話をすることから始まる。指導者の了解を得られた後に集落の男たちと話をする。その後に女性と話をする。これらを通じて集落の人達の考え方が変わっていく。

VHIが行う援助はこれらの啓蒙活動に加えて次のようなことがある。

1. 雨季の雨水をより安全な状態で保てる水桶作り
水桶を掘るのは村の男たちの仕事。VHIのメンバーは安全な水を確保するために適した場所や水桶の構造を伝える。これに加えて水桶をコンクリートで固めるために材料のコンクリートを提供する。

2. 浄水器を村の住民が使えるようにする
浄水器は2種類あり、大きな浄水器は金属製の樽状のものに集落にある石や砂をつめて、上から注ぐ水をろ過する装置。ろ過のためにフィルターは使わない。その土地で交換可能なものしか使わないようにしている。
小さな浄水器はポリバケツをを組み合わせたもので、大きな浄水器でろ過された水を各過程でより安全な水にかえるためのもの。VHIは安全な水を作るための仕組みを集落の人達が理解し、使えるようにし、そのための簡易な機材の材料を提供する。

3. 水汲みに費やされていた時間を少なくし女性が学校で学べるようにする
女性が学校で学ぶことを女性自身および男性が同意できるようにする啓蒙活動を行うと同時に、集落に学校およびそこで教育が実施されるような仕組みおよび資金的なサポートを行う。

VHIのような活動は世界のいろいろな地域で、その地域にあった形で援助が実施されているのだろうと思う。学校がない地域に学校をたてる資金をただ単に提供し、「学校を建てた」素晴らしい活動をした!といっているような援助団体はないのどろうと思うものの、実態はどうなのかなと少し心配になった。

その地域の実態にあったもの、かつその地域の人達がより自律的に継続的に取り組める仕組みを持ち、結果的にその地域の人間としての生活レベルを上げて将来に希望をつなげる仕組みをもった支援、そんな支援が行われているのなら素晴らしいな。

家族とのつながり

2008-11-01 23:08:09 | 身近な出来事
今日は組織の日本人メンバーによるボーリング大会に参加した。
3ヶ月おきくらいに定期的に実施しているもので、本人だけでなく家族も参加する。参加に強制は一切無く参加したい人だけが参加する。

今回は家族を含めて40名弱が参加し、5レーンに分かれてプレーをした。
2ゲームの合計得点で順位を決める。女性や子供にはプラス得点のハンディがつき、過去の優勝者にはマイナスのハンディがつく。

少しでもよい得点をだして優勝を狙いたいと思っている人、優勝は狙わなくても前回よりもよい点をだしたいと思っている人、楽しければいいと思ってやっている人。
参加者の思いはそれぞれだけれど、お互いが少しでも楽しい場所になるように関わっていることが伝わってくる。

ボーリングのあとには食事会がある。組織のメンバーだけでなく家族が入った食事会というのもとても楽しい。
仕事上でのつながりを考えて、より多くその人のバックグラウンドを知っていれば仕事上の付き合いもスムーズにいくからということでは全くない。
そんなことはどうでもいい。

ただ単にその場にいろいろな人がいて、楽しく食事をしお酒を飲んでいる空間が素晴らしくここちいいい。
組織メンバー同士がお互いに仕事の時とは違う側面を見たり、家族といる時とは違う側面を組織メンバー自身も家族も感じることがあると思う。お互いがお互いのいろいろな面をみて、そして見せてそれを含めて楽しく関われることがすばらしい。

家族を含めた深いつながりができるのは海外で生活をしているという影響が大きいと思う。海外で生活していることを素晴らしいと思う瞬間でもある。