チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

ベルギーとドイツの違い

2007-09-23 22:30:23 | 身近な出来事
ドイツとベルギー、隣同士の国なのに違うところも多い。
仲間のベルギー人に「ドイツに旅行にいくことはあるの?」と尋ねたところそこにいく3人ともが、「ほとんどない」ということだった。

「なぜ?」と尋ねると、答えは「食事がおいしくないから」という答えが返ってきた。確かにこの答えには納得する。
「オランダの食事も以前はまずかったけど最近は少しましになった、おいしいと思えるのはフランスかイタリアくらいかな、ベルギーで食べる日本食ももちろんおいしいけど日本で食べたことがないからわからないなあ」とのこと。

確かにベルギーの食事はとても美味しい。アントワープのアパートの近くにあるレストランに行くときはいつも『その日のメニュー』を注文する。食べ物の好き嫌いがある私にとってはかなりの冒険。私が苦手な食材がでることもある。
でも、ここで出されるものはほとんど美味しく食べることができる。苦手なものもおいしいと感じながら食べることができる。

レストランでのサービスもドイツとはずいぶん違う。ベルギーではとても気持のよいサービスを受けることができる。日本ではそれほど珍しくはないレベルのサービスかもしれないけど、ドイツでのサービスになれると気持ちよさの違いは全く比較できない。

組織のリーダーに求められるものも少し違う気がする。ドイツでは明確で存在感の際立つリーダーシップ、『俺が親分だ!』みたいなはっきりと主張のあるリーダーシップがリーダーには求められるが、ベルギーでは必ずしもそのようなはっきりとしたリーダーシップは絶対的に重要とは感じられない。

むしろフレキシブルで、身近に感じられるリーダーシップの方がベルギーでは大事な気がする。
日本人の多くの人にとってはベルギーのほうがリーダーシップを発揮しやすいかもしれない。

となり同士の国なのに、この違いはとても不思議だ。

アントワープに引き寄せられて

2007-09-23 05:33:44 | 身近な出来事
辻仁成の『黄昏のアントワープ』という本を読んだ。アントワープについて書かれているのはその一部分。彼と彼の友人、奥さん(中山美穂)、息子さんでアントワープ郊外の修道院が作るビールを飲みに行った話しが書かれている。長い話ではないけれど、アントワープを訪れてみたい気持にさせる内容だった。この本を読んだのは3ヶ月前。

アントワープがあるベルギーはゴディバ、ノイハウス、最近ではPierre Marcoliniなど世界的なブランドで日本でも有名なチョコレートのブランドがいくつもある。そんなチョコレート王国の中でアントワープにあるDel Reyというチョコレート屋さんが日本に支店を作ったと聞いたのは7ヶ月前。

美味しいチョコレートを食べたいとふと思ってベルギーのことを思い出し、以前に訪れたアントワープでとても美味しいチョコレートを食べた記憶を思い出し、その名前を必死で思い出そうとしたのは2年くらい前。

日本に帰国する前に『フランダースの犬』の舞台を訪ねてみようと思い、アントワープの郊外や、アントワープのノートルダム大聖堂を訪れ、ネロ少年が死ぬ前に見上げたルーベンスの絵を見たのは7年6ヶ月前。

『フランダースの犬』をテレビアニメで見たのはいつごろだったのだろう、もう思い出せない。でも、このテレビアニメの中で始めてアントワープの名前を聞いたようなきがする。私とアントワープのきっかけだと思う。

アントワープは私の中ですごく気になる場所だったわけではないが、私のなかのどこかにいつも存在していた場所のような気もする。
アントワープに住んでみたいと思ったこともひょっとしたらあるかもしれない。

運命のようなものだろうか。

そして運命に引き寄せられた。

今月からアントワープにも生活の場をもつようになった。アパートの窓からはノートルダム大聖堂も見え、窓を開けると素敵なメロディーを奏でる鐘の音も聞こえる。