チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

アバクロが一杯

2005-11-14 23:55:44 | 身近な出来事
 サンフランシスコを発つ日。

 スーツケースには初日にサンフランシスコショッピングセンターのアバクロで買ったたくさんの服がつまっている。サンフランシスコに来るときはアディダスのジャージ上下で来たが、帰りの服はパンツはサンフランシスコで買ったパタゴニアのトラベルパンツ、上はアバクロシリーズに変わっていた。

 アバクロには今回初めて立ち寄ったのだが、トレーニング行くときや普段気軽にきれる服が最近欲しいと思っていたこともあり、一目でたいへん気に入ってしまった。

 あれも欲しいこれも欲しいと、家族のものまで買い揃え、行きは余裕のあったトランクが帰りはアバクロで満杯になった。

 前回アメリカに来たときにはアメリカ土産を何にするか迷ったが、今回はアバクロだけでスーツケースが一杯、さらにコーヒーやチョコレート、ワインも持てるだけ買って帰った。

 前回の帰りの飛行機で隣になった女の人から、アメリカ土産のお薦めをいろいろと教わってそれらを買ったのに加えて、Mother Treeで食べたクッキーやオーガニックな食材を買えるだけ買った。

 これまでは旅行に行くならヨーロッパと思っていたが、アメリカもお気に入りになりそうだ。 

ワークショップ6日目 私の決意

2005-11-13 23:34:45 | リーダーシップ
 ワークショップの最終日には、それまでの5日間を振り返り自分自身の思いを語る時間がある。

 ほんの2~3分の話。そして最後の締めくくりだから事前に準備しておこうと思えば準備できるかもしれないが、私はそれをするのが嫌だ。

 私の順番が回ってきたときに、その時に感じていることを心から出る言葉で語りたい。素晴らしいことは言えなくても、そのときの気持を心から語りたい。そう思っていた。

 事前に準備することは話す内容を考えるのではなく、自分の気持に問いかけて、自分の気持を高めていくこと。

 今回も貴重な体験を多くした。その中で最もよかったことは、人の素晴らしさを実感できたこと。ワークショップに参加したメンバーの一人一人の素晴らしさを強く感じることができた。

 一人一人が本当に素晴らしい。皆それぞれに私が持っていない素晴らしいものを持っている。そして、それがこの5日間でさらに輝きを増したように私には感じられていた。

 私自身はどうかというと、はっきりいってよくわからない。成長したといえばそのような気もするし、全然そうでない気もするし。ただ、私は常に精一杯努力したことだけは自信を持っていえる。自分自身を成長させたいと精一杯努力した。

 それが伝わっているのか、ここでは日本にいるときとは比べ物にならないくらい皆から注目を受けているように感じる。そして私が話をしている時に泣きながら話を聞いている人もいる。特別な話をしているわけでなく、その時その時に感じていることを心から表現しているに過ぎないが、それがなぜか響くようだ。

 「人を感動させるのに、子供と動物には勝てない」ということを映画スターが言っているのを聞いたことがある。私もそのてのものだと思う。不自由な英語を使いながら、じたばたしているところがどこか心に響くのかもしれない。

 「お前はマジックだ」ということも何度も言われた。言うことや行動が予想外らしい。私自身人からそのように思われたいと意識していたわけではない、でも「マジック」という言葉を意識していたのは間違いない。

 このリーダーシップのワークショップに参加することを勧めてくれた素晴らしいリーダーが私には「マジック」という表現が似合うと伝えてくれて以来、そのことを意識するようになった。

 このような様々なことを考え、感じながら私の思いを語った。

 内容はほとんど覚えていない。ただ、ワークショップの1日目に言った、私がリーダーにとって必要だと思う要素である「人を愛する気持と自分自身を信頼する気持ち」を忘れないで失敗を恐れずチャレンジすると言ったと思う。自分はリーダーだという意識を持ってメンバーの顔をはっきりみながら話した。

ワークショップ5日目 星空のした

2005-11-12 23:33:36 | リーダーシップ
 プログラム最終日前日の夜の食事には、このワークショップ期間中唯一ビールやワインが出される。プログラムもほぼ終了したという安堵感に似た感覚や、そこに真剣に向き合ったという充実感も手伝って、久しぶりに飲むビールはとても美味しく、頭がクラクラする。

 食事の後に簡単なプレゼンテーションを終えると全員で木曜日にあったロープコースのビデオを見る。そんなに広くないリビングルームで、少しでも快適にビデオが見られるように皆がお互いのことにとてもよく気を遣う。

 少しポッチャリした体型のマイクは、横に座るカリに自分の体をクッション代わりに使わせてあげている。ソファーにすわりきれず床に寝転がる仲間には、誰かがクッションを取ってくる。「ビールかなにか、誰かいらない?」と席を立つ人は皆必ずたずねている。

 「モンキーのように木に登ってる。すごいね!」とか、ビデオの中で繰り広げられる動きの中での素晴らしい点を必ず誰かが取り上げて賞賛したり、笑いをとったりする。

 そして4時間近くのビデオ鑑賞会があっという間に終わった。

 疲れてはいたが最後の夜をこのまま寝てしまうのは惜しい気がして、一人でテラスに出て星空を眺めた。満月に近い月がとても大きく明るく、多くの星は見えないが澄んだ空にカシオペア座や白鳥座が見える。

 明るい流れ星が一つ流れた。

 「Oh! Shooting star(流れ星だ!)」 気がつくと、同じように最後の夜をゆっくり過ごしたい仲間もテラスに出ていた。6人で夜中のテラスでの話が始まった。

 「私はコンフリクト(対立)は嫌い。コンフリクトをメンバーに持ち込まないで欲しい。」メンバーの中で一番若いリンダが、パトリースに話し始めた。

 何を話したのか良く覚えていない。でも最後の夜まで皆お互いに真剣に関わっていた。

ワークショップ4日目 こんなの普通じゃない

2005-11-11 20:06:41 | リーダーシップ
 フランス人のパトリースはトヨタのアルファードのCMに出てくる俳優を少しカジュアルにしたようなイメージの人。

 夜のフリートークでそのパトリースが話し始めた。「俺はワークショップが始まって以来づっと気分がすぐれなかった。理由が何かはわからないがとにかく居心地が悪いのでリーダーと俺が感じていること全てを話した。」

 「リーダーは、あなたの言っていることはよくわかる。あなたが居心地悪く感じるのは、あなたに原因があるのではなく、このワークショップのメンバーのせいかもしれないと言われた。」

 「俺はそれを聞いて気がついた。そうだ、俺はここに来る前と何も変わっていない。変わったのは俺が接する人達だ。」

 「お前達はやさしすぎる。たまに問題を起こすようなやつがいれば「どうしたんだ、あなたは素晴らしい人だから気にするな」とかなんとかいってやさしくする。たとえ、そいつに問題があったとしてもそいつのいいところを取り上げて、そいつを勇気づけようとする。」

 「一人だけじゃない。ここにいる多くのやつがそんなことをする。俺に対してもやってきた。対立をおこさないで、優しく包み込むようなことをする。俺はそのことに違和感を感じている。」

 「俺達がいつもいる世界でこんなことがあるか?俺達のいる世界はいつも対立に溢れている。俺はいつもそんな対立のなかで生きている」

 「そんな俺がここにきて、お前らのペースに合わされて対立をすることを忘れていた。そのことが、俺を居心地悪くさせていた。でも、対立はあって当たり前だ。だから、俺は必要な対立をここでも起こすことを決めた。それが俺の役割だと感じている。」

 パトリースの言葉は私を目覚めさせた。私も心のどこかで同じような違和感を感じていることに気がついた。

 私自身も周りの優しい人に影響された変に物分りのよい優しい人になっていたことに気がついた。でも私はそんなに優しい人ではない。

 リーダーにとってもっとも大切なものが何か、それはメンバーを愛する気持。そのことは良くわかっているが、私の愛情表言は、今日まで私がここでやってきたものとは違う。そのことに違和感を感じていたことに気がついた。

 対立は大いに結構。そしてそんな中で、私には私の人の愛し方、接し方がある。

ワークショップ3日目 ロープコース

2005-11-10 20:36:21 | リーダーシップ
 今日は1日屋外で高い木に登ってロープを使った様々なアドベンチャーをした。前回のワークショップでもロープコースがったが、前回と今回は明らかな違いがある。それは、今回のアドベンチャーは全て二人で行うということ。

 全てのアドベンチャーが二人いないと成立しないようになっている。

 一つ目のアドベンチャーは地上10m位の木に張られたロープ上でおこなわれた。一本の木から二本の離れた木に二本のロープが張られている。少しずつ距離が離れる二本ロープを二人で重心を内側に倒し手と手を合わせたバランスをとることで、距離が離れていく二本のロープを少しでも遠くまで二人で進んでいく。

 お互いがパートナーに対して強い信頼を持ち、100%の力で接しないと途端にバランスをくずし先まで進めない。

 5組10人でこのアドベンチャーを行った。皆、恐怖心を押さえ少しでも遠くに行くことを目標にして取り組んだ。

 予定よりも早く全員のアドベンチャーが終わったため、リーダーのキャロラインは2組だけ、もうウ一度やりたければやっても良いことを告げた。
 このワークショップが終わった後にプロジェクトを一緒に組むジェイが「せっかくだから一緒に一度やってみよう」という話を持ちかけ、私はあまり気が乗らないものの手をあげた。

 そうすると、もう一人だけ女性が手を上げた。彼女は「男同士でやるよりもカップルでやったほうがよい、私がジェィとゆる」といって半分冗談、半分真剣に主張した。

 私は正直なところ、心の中で「これでやらなくて済む。よかった!」と安心していた。

 そうしたところリーダーのキャロラインは、「誰かヒロシと一緒にやりたい人はいない?」とメンバーに尋ねた。2度聞いても誰からも返事がないと、キャロラインは「私がやる」と言い出した。「ここ何年もやったことはないけれど私がやる」といい出した。

 私はその時、誰も私とパートナーをやりたいという人がいないと、私が傷つくことを気にしてキャロラインは自分がやると言い出したと直感的に感じた。

 私は「いいです。私はそんなにやりたいわけではないから」とキャロラインに話した。

 そうするとキャロラインから思わぬ答えが返ってきた。

 「私はあなたとやりたい。だから一緒にやろう。」キャロラインの目はとても真剣だった。それを見て私の気持が突然変わり、そして「やってください」とお願いした。

 木の上に上ったキャロラインは本当に怖そうだったように感じた。でもそれを隠すでもなく、とても自然に振舞っていた。

 私たちはお互いを信頼し、体を相手に預け、ほとんどロープの最後のところまで進むことができた。

 キャロラインが私と一緒にやると言ったのは、最初私が思ったような「私とやりたいと名乗り出る人がいないと私がさびしく思うからではないことが」終わった後に感じることができていた。

 キャロラインが伝えたかったことは、きっと「リーダーとして自分の言葉に責任を持つこと、そしてリーダーは皆完璧ではなく恐怖も感じる、でもそれにどのように対峙するかでリーダーの価値が決まる。」

 他にもいろいろあるかもしれないが、このことが私にとてもやく伝わってきた気がする。

 リーダーとは何か、そしてその役割をキャロラインは教えてくれていた。

ワークショップ2日目 インプロ

2005-11-09 20:36:54 | リーダーシップ
 "Creating from others" というのが今回のワークショップで学ぶ重要なテーマ。「他者から創造する」がこの言葉の直訳だが、その意味するものは自分以外の人の能力を活かしその人の力を100%引き出すとともに、自分自身も100%の力でその人に接することで両者の力を足した以上の力を生み出すこと。

 どちらかの力が強すぎたり弱すぎたりするとバランスが崩れ、大きな力を創造することができない。したがって相手にあわせるともなく両者の力をバランスすることが重要となる。

 これを学ぶためのツールとして2人で行うインプロが取り入れられていた。向かい合った相手の動きに合わせて、ミラーリングで自分も同じような動きをとる。リーダーとフォロワーの関係。

 次にリーダーとフォロワーを入れ替わる。そして最後はお互いどちらがリードするということもなく、お互いで新たな動きを創造する。どちらもがお互いにリーダーという関係。

 お互いにリードしていることを全く意識せずに二人で創造できると素晴らしいのだが、初心者のためか、実際には一瞬一瞬をとらえるとどちらかがリードを取っている場面が多いように思う。

 短い時間でリードする立場の交換を繰り返すことで、結果として調和が保たれ、新たな動きが創造されている。

 動きを伴うインプロの後は、プレゼンテーションを2人でリードすることに取り組んだ。全く原稿のない即興のストーリーを二人で作り上げる。これは想像以上に難易度が高かった。

 相手が話すのを頭の中でボイスミラーリングしながら、そこから創造されるストーリーを相手の少しの間を捉えて話し始める。「そうですね、それから...」という形で話をつなげていく。

 難易度が高いだけに、とても挑戦心があおられる。何度やっても上手くいかないが何度でも挑戦したくなった。

ワークショップ1日目 再会

2005-11-08 15:51:14 | リーダーシップ
 サンフランシスコ郊外セバストポルのMother Tree(研修会場)に向かうバスで16名の仲間と再会した。前回からの3ヶ月間をお互いにどのように過ごしてきたのか、そしてお互いにどのように成長したのかをその話の内容や表情など話以外のさまざまな情報でも確かめていた。

 皆、前回会った時に比べてとても自然体でそして自信が表面にでてきているように感じられた。なぜ僧思うのかは説明できないし、単に私がそう思いたいだけなのかもしれないが、とにかく変化を感じていた。そして2.5時間の移動があっという間に済んだ。

 Mother Treeにつくと、もう一人の仲間とリーダーのイレイン、キャロライン、アシスタントのキャスリン、フィンが待っていた。

 荷物を部屋に入れ、テラスのベンチに腰掛けると、前回からの3ヶ月の時間があっという間に巻き戻る。少し日差しが柔らかくなり涼しくなったこと、以前は目の前の野原一面に咲いていた小さな野花があまり見えなくなっていることにきがついた。それでもまるで昨日までここにいたような不思議な感覚になってくる。

 少しの休憩の後、昼前からワークショップがスタートした。

 リーダーのイレインとキャロラインは、一人一人に前回からどのような変化があったのか、そして今何を期待しているのかを質問することから始めた。

 「リーダーにとって必要なものは何か」を私は問われた。私は「人を愛する気持と、自分への自信」と答えた。

 これは前回のワークショップ、そしてその後今日に至るまでの間、一緒に学ぶ仲間と私とを比べて私に一番欠けていると感じたことであり、これを今回のワークショップで身につけたい、少なくとも深く考え/感じたいと思っていたこと。

サンフランシスコに向けて出発

2005-11-07 16:11:26 | 身近な出来事
 1時間後にサンフランシスコに向け出発し、8月に受けた研修に続く2回目の研修を受ける。
 今はその出発前の時間を使ってこのブログを書いている。成田空港の第2ターミナルにはYahooの運営する無料でインターネットができる場所があってとても便利だ。

 前回は出発の数日前になってから出発を決めたのでばたばただった。今回はいろいろな準備をする時間はたっぷりあったのだが、直前になってもやることが片付かず、今朝になってもばたばたとさまざまな準備をしていた。ブログも何日も書けていない。

 前回課題になった英語の準備は今回も十分準備ができなかった。前回よりは確実にましだとは思うが、飛行機にのったら悪あがきをする。とにかく英語の映画をたくさん見て、耳を少しでもならす。

 今回もいろいろな経験をすることになると思う。英語のせいだけではないが、期待と不安を比べたら、不安の方がはるかに大きい。
でも、自分が決めたこと、いろいろな人に迷惑をかけながらそれでも実行することだから後悔しないようにチャレンジしてくる。

 成田を17時に出発してサンフランシスコには同じ日の9:10に着くので、時差を考えると9時間10分のフライト。8月にサンフランシスコに行ったときも、寝ていけば結構あっという間についた。今回も寝ていくつもりで、上下ジャージ姿にして、スリッパ持参なので快適なフライトができると思う。

 時間になった。さあ、そろそろいかないと。