チャレンジ

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パソナ南部代表に会う

2005-02-15 22:06:12 | Weblog
 パソナグループ代表 南部靖之氏のお話を聞かせていただく機会があった。南部代表は30年前に大学卒業と同時にパソナの前身となる派遣会社を設立し、日本の派遣業界の礎を築いた方で、ソフトバンクの孫社長や、HISの澤田会長らと共に現代のベンチャー創業社長の代表的な人物。

 売上高1500億円、経常利益70億円の東証一部上場企業の代表者で、おまけに個人資産が2000億円以上ある大富豪。テレビで見たことは何度かあるが生ははじめてなので、どんな方なのか興味津々で待っていると、そこに現れた人物は予想とは違っていた。笑顔が人なっこい、小柄で礼儀正しいおやじさん。成功したベンチャー企業の経営者としてイメージするような人物ではなかった。

 ここで話を聞かせていただいたことを自分自身で振り返られるようにここに記しておくことにした。

 南部代表が大学を卒業するタイミングで、就職せずに起業するきっかけになったのは直接的には次の3つの社会に対する疑問から。この疑問に対して自らが起業し答えようと思った。
① 一生の職業を決める就職活動でなぜ社長と直接話ができないのか
② 卒業の1年以上前からなぜ就職活動をする必要がるのか
③ なぜ起業は就職したいという人を採用してくれないのか

 南部代表のリーダーシップや企業家精神は両親からの影響が大きかったという。

 母親からは価値観の多様性を学んだ。絵は好きだが他の勉強があまり得意でなかった南部少年に「世の中にはいろいろな人がいる。あなたは絵が上手なのだからそれでいい。」と認めてくれ、おまけに南部少年が書く絵をいつも10円で買ってくれたそうだ。価値観の多様性について学ぶとt同時に、南部少年が自分に自身を持つことにつながったそうだ。
 
 父親からは、人と比べることではなく自分の信じることに努力することの重要さを学んだ。そして就職するか、起業するかを悩んでいた時に、父の次の2つの言葉が起業のきっかけになったそうだ。
『艱難辛苦汝を玉にす(かんなんしんくなんじをたまにす)』~多くの艱難を経験して人は立派な人物になる。
『土薄き石地かな(つちうすきいしじかな)』~やせた薄い土地にも石の地面がある。
いつも戦う姿勢を持ち続けることも父から知恵と勇気をだせば勝てる『戦え」というメッセージを少年時代に受けたことから始まっているという。

 南部代表の行動ポリシーである「迷ったらやる」は陽明学の以下の一節を知ったことから始まる。
 知識をつけることは、行動することの始まりであり、行動することは、つけた知識を完成させることである。
行なわなければ、知っているとは言えない。知っていても行なわないのは、まだ知らないのと同じである。
知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である。

 ロングセラーで勝ち残るために重要なこと。
"Try not to become a man of success, try to become a man of value."