プチ自慢ほど面白くない話はないと思っている今日このごろ、みなさんいかがおすごしですが。
先日、帰宅したらリビングのテーブルの上にこの本があった。
この本、何年か前にボクが買った本なんだけど、何処に片付けていたか忘れてしまった本。
本には、読みかけよろしく、しおり代わりに定規が差してあった。
ウチには一人秀才がいる。
小学校高学年からオールAをいまだに連発中の次女のホースケ。
「そうかぁ、ホーちゃん、もう高校の勉強にも興味があるんだぁ~、たいしたもんじゃん」
ボクは感心して、キッチンで片付けをしていたカミさんにそう言った。
「違うよ、ソレ、リョー坊の読みかけ・・・・」
「エッ!?、ウソッ?!」
「なんか、その本、面白いんだって・・・」
畳の部屋でリョー坊は素振りをしていた。
自主練の終了を待って、リビングに戻ってきたリョー坊に話をすることにした。
「なぁ、リョー坊、数字ってわかる?」
ボクは紙に漢字で「数字」と書いて、「数」を○で囲み、「字」を○で囲んだ。
そして、その下に1、2、3、4、5、・・・・・と書いて、さらに、その下に一、二、三、四、五・・・・と書いた。
「数は数だよね、1個、2個、3個とか」
紙に○を並べて言った。
「だけどさ、外人に「五」を見せても5個っていうことはわからないよね、きっと・・・・つまり「五」っていうのは単なる文字や記号でもあるわけだ。・・・・だから、数字のことを、「数」「字」って書くわけ・・・、わかる?」
「うん、ワカル、ワカル」
「だけどさ、数字ってたくさんあるじゃん、いろんな大きさの数をいつもいつも書いてたら、なんか疲れるじゃん、メンドクサイし、だから、こういう本の中では数字をaとかbとかmとか文字に置き換えてるんだね。簡単だね。」
「うん、カンタン、カンタン」
このあと、指数についても分かりやすく説明してやった。
理解できたようだった。
そして、定規が差してあった「運動エネルギー」のページの説明を試みた。
「リョー坊、実は、動くものにはエネルギーがあるんだ。ここにも書いてあるとおり・・・。」
ボクは紙に○を書き、その横に→を書いて、○の中にm、→の上にvと書き、その横に運動エネルギーの式を書いた。
「mは物の質量・・・・、う~ん、重さでいいや、vはスピードね。・・・・要するに、重ければ重いほど、速ければ速いほど、物体は大きなエネルギーを持つって、そういうことなんだよ。」
ここでボクは、リョー坊に硬式球を持ってこさせた。
ボクはボールを上にかざし、手を離した。
ボールは座布団の上にボトリと落ちた。
それを何度か繰り返して見せた。
「リョー坊、今、ここにあるボールは止まってるだろ、だから運動エネルギーはゼロ。だけど手を離すよ。」
ボトリ。
「下に落ちたときはスピードを持っているよね、つまり運動エネルギーが発生したことになるよね。・・・なんでだろうね?」
「う~ん?」
「ちょっと難しいかもしれなけど、地球には重力があって、その重力の反対方向に動かした分だけエネルギーが貯まる仕組みになっているんだ。それを位置エネ・・・・」
「アっ、ワカッタ!、見えないバネがあるって考えればいいんだ!」
その発想はボクには無かった。
「ヌォー~、オマエ、頭いいかも~ッ」
ボウズ頭をゴシゴシこすってやった。
このあと、ボクは「エネルギー」はいろんなものに変換できることを話した。
そして最後にこんな話をした。
「投げる前、最初は、体は止まっているじゃん、だけど、動き出したらソコにはエネルギーが発生する。おまけに体を捻るから回転のエネルギーだって発生する。つまり、そういう体に発生したいろんなエネルギーをボールに効率よく伝えることがピッチングだと言うことができる。・・・・・ここからはお父さんもよく理解していないことだけど、物体の持つ「エネルギーの中心」ってあるんだろうか。教科書的に言えば物体の重心がその中心なのだろうけど果たしてそうなのだろうかと思うわけ。だけど、きっと、重心を感知することは、スポーツをやる上では非常に重要なことなんだろうね。だけど、この考えも、もう古いのかもしれない、アマン選手が10年以上も前に気が付いていたことだからね。
だけどね、次のステップを昇るためには、重心をちゃんと感知する体になっておかないとダメなんだ。
野球も勉強も面白いな!」
先日、帰宅したらリビングのテーブルの上にこの本があった。
この本、何年か前にボクが買った本なんだけど、何処に片付けていたか忘れてしまった本。
本には、読みかけよろしく、しおり代わりに定規が差してあった。
ウチには一人秀才がいる。
小学校高学年からオールAをいまだに連発中の次女のホースケ。
「そうかぁ、ホーちゃん、もう高校の勉強にも興味があるんだぁ~、たいしたもんじゃん」
ボクは感心して、キッチンで片付けをしていたカミさんにそう言った。
「違うよ、ソレ、リョー坊の読みかけ・・・・」
「エッ!?、ウソッ?!」
「なんか、その本、面白いんだって・・・」
畳の部屋でリョー坊は素振りをしていた。
自主練の終了を待って、リビングに戻ってきたリョー坊に話をすることにした。
「なぁ、リョー坊、数字ってわかる?」
ボクは紙に漢字で「数字」と書いて、「数」を○で囲み、「字」を○で囲んだ。
そして、その下に1、2、3、4、5、・・・・・と書いて、さらに、その下に一、二、三、四、五・・・・と書いた。
「数は数だよね、1個、2個、3個とか」
紙に○を並べて言った。
「だけどさ、外人に「五」を見せても5個っていうことはわからないよね、きっと・・・・つまり「五」っていうのは単なる文字や記号でもあるわけだ。・・・・だから、数字のことを、「数」「字」って書くわけ・・・、わかる?」
「うん、ワカル、ワカル」
「だけどさ、数字ってたくさんあるじゃん、いろんな大きさの数をいつもいつも書いてたら、なんか疲れるじゃん、メンドクサイし、だから、こういう本の中では数字をaとかbとかmとか文字に置き換えてるんだね。簡単だね。」
「うん、カンタン、カンタン」
このあと、指数についても分かりやすく説明してやった。
理解できたようだった。
そして、定規が差してあった「運動エネルギー」のページの説明を試みた。
「リョー坊、実は、動くものにはエネルギーがあるんだ。ここにも書いてあるとおり・・・。」
ボクは紙に○を書き、その横に→を書いて、○の中にm、→の上にvと書き、その横に運動エネルギーの式を書いた。
「mは物の質量・・・・、う~ん、重さでいいや、vはスピードね。・・・・要するに、重ければ重いほど、速ければ速いほど、物体は大きなエネルギーを持つって、そういうことなんだよ。」
ここでボクは、リョー坊に硬式球を持ってこさせた。
ボクはボールを上にかざし、手を離した。
ボールは座布団の上にボトリと落ちた。
それを何度か繰り返して見せた。
「リョー坊、今、ここにあるボールは止まってるだろ、だから運動エネルギーはゼロ。だけど手を離すよ。」
ボトリ。
「下に落ちたときはスピードを持っているよね、つまり運動エネルギーが発生したことになるよね。・・・なんでだろうね?」
「う~ん?」
「ちょっと難しいかもしれなけど、地球には重力があって、その重力の反対方向に動かした分だけエネルギーが貯まる仕組みになっているんだ。それを位置エネ・・・・」
「アっ、ワカッタ!、見えないバネがあるって考えればいいんだ!」
その発想はボクには無かった。
「ヌォー~、オマエ、頭いいかも~ッ」
ボウズ頭をゴシゴシこすってやった。
このあと、ボクは「エネルギー」はいろんなものに変換できることを話した。
そして最後にこんな話をした。
「投げる前、最初は、体は止まっているじゃん、だけど、動き出したらソコにはエネルギーが発生する。おまけに体を捻るから回転のエネルギーだって発生する。つまり、そういう体に発生したいろんなエネルギーをボールに効率よく伝えることがピッチングだと言うことができる。・・・・・ここからはお父さんもよく理解していないことだけど、物体の持つ「エネルギーの中心」ってあるんだろうか。教科書的に言えば物体の重心がその中心なのだろうけど果たしてそうなのだろうかと思うわけ。だけど、きっと、重心を感知することは、スポーツをやる上では非常に重要なことなんだろうね。だけど、この考えも、もう古いのかもしれない、アマン選手が10年以上も前に気が付いていたことだからね。
だけどね、次のステップを昇るためには、重心をちゃんと感知する体になっておかないとダメなんだ。
野球も勉強も面白いな!」