鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

歌‘門の上に座ってる’A-sitting on a Gate(その1)(GLASS8-29)

2010-07-11 16:58:05 | Weblog
 アリスを慰めるために騎士が歌を歌う。その歌は‘門の上に座ってる’である。「誰もが涙を流す」歌だと騎士は言っていたが、アリスは涙が出なかった。

 歌‘門の上に座ってる’A-sitting on a Gate

 私は君に可能なすべてを言う I'll tell thee everything I can;
 話すことはでも限られてる There's little to relate.
 私は年を重ねた人と会う I saw an aged aged man,
 門の上に座ってる A-sitting on a Gate.

 PS1:第1連前半は原文では‘can’と‘man’、和訳では「言う」と「会う」が脚韻。
    また原文では‘relate’と‘Gate’、和訳では「限られてる」と「座ってる」が脚韻。
 
 ‘君は誰、ご老人?’私が誰何(スイカ)‘Who are you, aged man?' I said.
 ‘また君の仕事はどのよう?’ ‘And how is it you live?'
 そして彼の答えが私の頭を通過 And his answer trickeled through my head
 あたかもザルを通る水のよう Like water through a sieve.

 PS2:第1連後半は原文では‘said’と‘head’、和訳では「誰何」と「通過」が脚韻。
    また原文では‘live’と‘sieve’、和訳では「どのよう」と「水のよう」が脚韻。
 
 PS3:歌は荒唐無稽ではない。意味もわかりやすい。「僕は君に知ってること全部を話すけど、そもそも話は長くない。私は年を取った人と会うがその人は門の上に座ってる。‘あなたは誰、ご老人?’‘またあなたはどのような仕事をしてる?’と私が尋ねる。彼は答えるがその答えはあたかもザルを通る水のように私の頭を通過する。」