迷歩録 ぼやく

　　　　立夏朝　　ホーホケキョと　　鳴き始め　　鮮やかな薔薇　　庭を彩る


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　今日から夏と暦上ではなる立夏で、こどもの日端午の節句でもある。南九州は分厚い

　　　鉛色の雲が空を覆っている。庭には色とりどりの花々がその綺麗さを競うように咲き乱れ

　　　夏日の訪れを表している。これから暑い暑いとぼやく日が続くのであろう。ぼやくという

　　　行為はマイナスなイメージが強いが、そうではない、口に出して、精神性を維持している

　　　さらには、その現象に対しての対策を自らに促しているとも考えられる。ぼやくとは大切

　　　な保身行為である。この保身行為があることで人格を保っていることにもある。他人に

　　　迷惑をかけずぼやくことで精神を保とう。