ハッピー&ラッキー

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9/17 甘いグラデーションの不思議at下北沢Que

2005-09-27 | ANATAKIKOU
もう10日も前なのと終盤の酔っ払いが印象深くて、本編をあんまり覚えていないのですが少しだけ書こうと思います。ANATAKIKOU東京初ワンマン、登場した途端松浦さんのモデルポージングに笑いました。

東京初ワンマンということで、緊張があったのでしょうか、面白いんだけど松浦さんのMCが少しだけ抑え気味な気がします。しかし途中、タオルで顔を拭いている北條さんに向かって「なんか、歌舞伎役者の二次災害みたいやなー」とすごい言葉が。「何それ!」と北條さんも困っていましたが、客席は爆笑。多分、タオルで汗を拭いてたその様子が、役者の人がメイクを落としているようなさまに見えたのではないかと勝手に想像しましたが、これちょっとすごいな。松浦語録に残しておきたい名言です。

北條さんを残してステージを去るメンバー。最後に松浦さんがわざとらしくぶつかって消え、一人取り残されました。ここでアコースティックコーナーということで、黄色い道を弾き語るホクちゃま。いい声だー。終わってから恥ずかしそうに「やっぱり一人だとダメですね」的なことを言ってメンバー召還。戻ってきたのは美奈さんを除く二人でした。そこで「本当はホクちゃま、弾き語りしかしたくない人間やもんね」と勝手なことを言ってます。「そんなことないよ」と反論するも聞いてない様子。

途中で新曲の披露が3回ほど。1曲はずっと以前からやっている曲なのだそうで、音源化されていないと聞きましたが、早くその辺もリリースして欲しいですね。シンデレラ(仮)がよかった。珍しく(というのも失礼ですが)ストレートでロマンチックなラブソング。松浦さんのメロディセンス好きだなあ。

モネラ氏の庭園で、途中メンバー紹介が。藤井さんに対してさらっと「お金大好き」とか美奈さんに「地味なことをやってます」とか言いたい邦題な松浦さん面白すぎる。ホクちゃまにいたっては「頭も悪いし育ちも悪い、しかしこの美声とセンスに免じて許してやってください。バカ&バカ&ギター&ボーカル北條真規!」と、うっかりこっちが「いいこと言ってるな」と思ってしまう危険が潜んだ紹介。だまされてるー。

さて、一番印象に強いアンコール。登場した松浦さんが一升瓶持って来ています。見ると熨斗に「ANATAKIKOU祝単独 怒髪天 増子直純(プラス怒りマーク)」と書かれていました。「怒髪天の増子さんが、楽屋に来てくださってこれをいただきました! ずっとご挨拶したかったんですが、初めてお会いできて嬉しかったです」との発言にちょっと驚き。増子さんといえば、2年も前からアナタキコウが好きで、フライヤーにコメント寄せたりとつながりがあったので、てっきり何かの縁で知り合いなのかと思ってましたよ。じゃあそういうしがらみ的なものではなく、完全に音だけで目をかけていたってこと? そんな増子さんのロックを愛する心と、その増子さんを音だけで魅惑したアナタキコウに感動してしまいました。Gradation’12のスペシャルサンクスにもクレジットされてますしね。ちなみにコレクターズも載ってますよ。

それはともかく、「これをみんなで回し飲みしたいと思います」とステージで開けてしまった松浦さん。思いっきりラッパ飲みしています。しかも結構な量を。大丈夫か!? と心配していたら、そのまま瓶は藤井さんへ。藤井さんも長いこと飲んでいます。そして北條さん、美奈さんへ。美奈さんは「あんまり飲めないんです」と言いながらすこしだけ口をつけていました。気の毒に。その瓶をステージ中央に置いたまま「いけないところで」へ。終わった後の松浦さんと藤井さんの顔色が明らかにおかしい…。「曲やると、カーッと来るね!」と藤井さんも言っていますが、体動かすと回るの早いからね。しかし松浦さんの「僕は普段、ライブの前に少しお酒飲んでやるんですが、今日は飲まなかったんですよ」発言にも驚き。いつものあのテンションは、適度な微酔の結果だったんですか。しかし生酔い本性を違わずとも言うしな。楽しそうなお酒です。「もうパピヨンが見える。こっちから見るとみんなもパジャマ着てるからね」と飲んだとたんにいつもの調子が。しかもさらに、2度目の回し飲みを。ホクちゃまほぼ瓶を垂直に向けて飲んでいます。なくなっちゃうんじゃ…。そして最後の曲幻想港町に行こうとしますが、まだ松浦さんはひっきりなしに喋っていて、その流れで「言わせてもらいますけど! Gradation’12のリアレンジ、リミックスがどれだけ大変だったか!」と絡み酒にシフトしています。もう客席も大爆笑。「今までの自分達を越えるってことが、どれほどハードルが高いか。それを手抜きなんて言う奴がいたら、僕は声を大にして反論したい」と、結構バンドに対する愛も暴露してしまってちょっと微笑ましいよ。しかしその酔っ払いが主張しているさなか、後ろでは藤井さんがぺこぺこと頭を下げて謝っていました。大変ですね。ちなみにお酒に強いらしい北條さんは、普段とまったく変化なく、その様子を見守っていました。松浦さんが絡む前は、藤井さんも楽しそうにスティックを客席に投げたりしていたのですが。

そんな状態のままようやく幻想港町へ。案の定松浦さんがギター間違えたりしてましたがもういいよ、こういうのはお祭だからね。フロアもとても楽しそうで盛り上がっていました。大成功と言っていいと思います。あと、こういう言い方はとても偉そうで失礼だと思いますが、松浦さんギター上手くなったねえ! 3月のワンマンのときに感じたもどかしさがほぼ解消されていて感心しました。とても安心して見ていられる、いいステージだったと思います。

終わった後「さようなら美しきパピヨンたち」と客席に手を振って去っていった松浦さん。とても楽しいライブでした。

ドリンクを引き換えようとバーに向かったとき、カウンターの中にすごく見たことある人がいたのですが、自信がなかったので黙っていました。公式BBSを後で見たら、やっぱりあの方は増子さんだったんですね。気さくな人だなー。