初穂料300円を納めて滝壺展望所へ登る途中、足元に真っ赤な実をつけたハナミョウガ:花茗荷(ショウガ科ハナミョウガ属)を見つけました。
暖地の林の中などに生える常緑の多年草で高さは30~60cm、根茎は分枝し、茎の節には鱗形状葉があります。長さ15~40cm、幅5~8cmの広披針形の葉の裏面には軟毛が多く、ビロードのような手ざわりです。5~6月、10~15cmの花穂を立て、白地に赤い筋の入った卵形の唇弁の花をつけます。
晩秋、長さ1.5cmほどの広楕円形で赤色の果実を熟します。中にある種子を伊豆縮砂と呼び健胃などに用います。
展望所に登る観光客が誰ひとり気づくこともないハナミョウガは、日本一の那智の滝の滝壺のすぐ側で、赤色の実と青い葉の鮮かな対比をみせていました。
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