むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ミヤマナナカマド:深山七竈(ミヤマと見たが)   

2017-10-16 10:48:30 | 植物観察記録

10月4日、中央アルプス千畳敷カールの紅葉を見に行きました。

絶好の天気に恵まれて素晴らしい秋の千畳敷を楽しむことができました。(むかごの高槻10月6日記事参照)

葉がほとんど散ってしまったミヤマナナカマド:深山七竈(バラ科ナナカマド属)の赤い果実もすこししなびています。

ナナカマド属の代表的なナナカマドは九州から北海道までの山地帯~亜高山地帯に広く分布する落葉高木としておなじみですが、高山帯に近づくにつれて、ウラジロナナカマド、タカネナナカマド、ミヤマナナカマドなどの低木に移ってゆきます。このうちウラジロナナカマドは、葉の先から3分の2くらいまで鋭い鋸歯があり基部近くは全円であり、葉の裏面が粉白色などの特徴があり、果実の先端が星形にくぼみます。

タカネナナカマドとミヤマナナカマドはいずれも本州中部地方以北北海道の高山帯~高山帯に分布しますが、ミヤマナナカマドはタカネナナカマドより全体に少し小さく、果実も小さくほとんど垂れ下がらないのに対して、タカネナナカマドの果実は垂れ下がります。

ナナカマドの仲間は雑種できやすく、タカネナナカマドの別名がオオミヤマナナカマド、ミヤマナナカマドの別名がコミヤマナナカマドというなど、もともと中間型も多く両者の区別が難しい場合もあるとされています。

 


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