むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

セッコク:石斛(高尾山に咲く)

2013-05-25 16:31:41 | 日記
5月23日、東京へ出たついでに、高尾山に登ってきました。
去年秋に登った時には雨で、深い霧の中、木々の紅葉織りなす幻想的な景も素晴らしいものでしたが、(’12年12月5日むかごの高槻記事) 天気の良い日にという気持ちと、もしかしたら時期的に有名な高尾山のセッコク:石斛(ラン科セッコク属)に会えるかもしれないと思ったからでした。
セッコクは樹木や岩などに着生する常緑の多年草で、空中湿度の高い谷間の樹上によく見られます。円柱上の茎は節が多く、長さは20㎝ほど、花期は5~6月、芽出し後2~3年目に葉が落ちた後の茎の上部に数個の花をつけます。ふつう白色で芳香があります。愛好家も多く多数の園芸変種が栽培されています。
高尾山では、昨秋下った4号路を登り、頂上からはセッコクが咲くという6号路の長い下り道をとりました。案内図では道沿いに10数本のセッコクが着生する木があるというので、頭上ばかり探しながら下山路を歩いてもなかなか見つかりません。セッコク目当てに毎年のように高尾山に登るという人の話でも、去年はあちこちで白く咲く花が見えたのに今年はほとんど見えない。時期が早いのかもしれないので6月にもう一度来るつもりだなどといいます。それでも行き交う人に教わって2本ばかりセッコクの咲く木を見つけましたが、なにせ遠すぎて、手持ちのデジカメではそれらしきものが写っているだけでした。それでも出会えたということだけで満足でした。
家へ帰ると、出る前には蕾だった数鉢のセッコクが満開となっていました。(下図)

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