昨日の記事ジュズダマによく似ているのがハトムギ:鳩麦(イネ科ジュズダマ属)です。
インドシナ原産で、古くに渡来し、葉掛けに栽培される1年草で、ジュズダマの栽培種とも考えられています。茎は束生し、高さ1~1.5cmになり、ジュズダマが実をつける頃も上部まで直立するのに対し、ハトムギは垂れ下がります。
壺状の苞鞘はジュズダマより細長くて柔らかく、指で押しただけで割れて中の果実が取り出せます。
インドや東南アジア、中国などでは果実を炒って食べたり、コメのように炊いて食べるといいますが、
日本ではもっぱら薬用として用いられ、果実を炒ったものがハトムギ茶で、果皮を除いたものは薏苡仁 (ヨクイニン)と呼ばれ、消炎、利尿、鎮痛などに薬効があります。
図鑑では、和名はハトが食うからであろうとしていますが、鳩より人間が利用しているようです。
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