むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

オニヒカゲワラビ:鬼日陰蕨(山菜の雁足?)

2017-06-07 14:25:44 | 植物観察記録



山菜となる新芽

美山大久保のベニバナヤマシャクヤク群生地の傍らにこれも大事にされている気配のシダの群落がありました。
オニヒカゲワラビ:鬼日陰蕨(イワデンダ科ヘラシダ属)です。
山地のやや陰湿な林下に生じる常緑性シダで、北方のものは夏緑性となることがあります。
根茎は太く横走し、葉は混みあってつき、葉柄は長さ30~60cm、緑色~わら色、基部は汚褐色で鱗片があり、 鱗片はやや密につき、狭披針形、先端は細長くとがり、黒褐色~茶褐色、膜質、縁に突起があます。
地元の人はこの新芽を採集して、ガンソク(雁足)の名で山菜として出荷するといいます。
新芽はコゴミに似ていますが、表面はつるつるしていて、噛むと粘りがあり、しっかりとした独特の味わいがあるといいます。
新芽を摘んでも後から後から出てくるとか、地元の人の小遣いに稼ぎになっているらしいオニヒカゲワラビの新芽は名の通り少しいかつい感じです。