南ヨーロッパ原産の越年草で、各国で観賞用に栽培されているもので、 日本でも江戸時代末期に鑑賞用として移入されたものが各地で野生化しており、道端や空き地でも群生しているのをよく見かけます。
茎の高さは30-60cm、葉は卵形あるいは広披針形で対生し、基部は茎を抱きます。
葉の根元から茎が分岐し、枝の先に紅紫色で直径約1㎝の5弁の花を多数つけます。上部の茎の節の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、ここに虫が付着して捕らえられることでこの名がありますが、食虫植物ではなく、受粉の役に立たないアリなどが花まで登ってくるのを妨げているのではないかと考えられています。
ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナの別名があり、白花もあります。