洛北の山道にヒメヘビイチゴ:姫蛇苺(バラ科キジムシロ属)が咲いていました。
兵庫県あたりでは、レッドデータブックAランクに分類されているというヒメヘビイチゴですが、ここでは道端にずっと咲き続くというふうに生えていました。
山地の草原や水田の畦などに生える多年草で茎は地を這います。葉は3小葉からなり、小葉の長さは1-3㎝で薄く鋸歯があり裏面は粉白色になります。
夏咲く花は黄色の5弁で直径約7㎜と小さく、葉脇に1個、葉と対になってつきます。
和名姫蛇苺はヘビイチゴより小形の意ですが、ヘビイチゴはヘビイチゴ属であるのに対し本種はキジムシロ属で違う仲間であり、ヘビイチゴのように花床が膨らまずいわゆるイチゴ型の果実を作りません。また蛇にも姫があるのかという気もしてすこし無理のある名づけといえます。
ごく小さい花を撮って帰り見てみると、5弁のはずが4弁しかありませんでした。念のために終わりかけの花も載せます。