むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ミズユキノシタ:水雪の下(ユキノシタとは無縁) 

2016-06-23 08:30:00 | 植物観察記録

湖北平池の池畔にミズユキノシタ:水雪の下(アカバナ科ミズユキノシタ属)が生えていました。
日本では本州、四国、九州に分布し、池や沼の岸など湿ったところに生える多年草で、全体は柔らかく、茎は下部が泥の上をはい、ひげ根をだし、上部は直立または斜上します。高さ30㎝くらい、葉は長さ1~3㎝、幅1~2㎝の広楕円形です。花は夏から秋、花弁はなく宿存性の萼片が飾ります。
アクアリウムの観賞用として使われた外来種のセイヨウミズユキノシタやアメリカミズユキノシタが逸失して各地で野生化しているのが問題となっています。
平池でのものは、今津自然観察会の報告で、日本在来のミズユキノシタとなっており、ここまでは外来種が進出していないことを知り少し安心です。
それにしても、ユキノシタとは姿も花も植物学上の分類も全く異なるのに、湿地に生えるユキノシタの名がついているのは不思議です。