ムラサキツユクサといって買った庭の草に早くも花がつきました。
調べてみると、花びらの形や、葉の幅の広さとはっきりした折り目などから、オオムラサキツユクサ:大紫露草(ツユクサ科ムラサキツユクサ属)か、もしくは萼片の毛が先端にわずかしかないのでムラサキツユクサとオオムラサキツユクサを掛け合わせたアンゴリーナという園芸品種ではないかと思われます。
いずれにしても北アメリカ原産の多年草で、株分けによって広がり、時には野生化しているものもあります。
5~7月、茎の先に多くの蕾をつけ、直径2~3㎝の青紫色の花を次々に開きます。花弁は3個、薄くて弱く、多数ある雄蕊が目立ちます。
面白いのは先端の葯を支える花糸から生える細かい糸状の毛です。この糸状の部分は、数珠球のような細胞が1列に並ぶ構造で、生物の細胞学の実験に供されるといいます。
デジカメでの写真でははっきり出ていませんが、50倍ほどのルーペで見ると、紫色のガラスのビーズをつないだ飾り物のようにきれいです。ぜひ一度試してください。
花糸からでる髭
髭の拡大図