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名勝帝釈峡の遊歩道沿いに、シマカンギク:島寒菊(キク科キク属)の黄色い花が乱れ咲いていました。
白や紫系がおおい野生の菊のなかで、黄色い此花は よく目立つ存在です。
本州近畿地方以西、四国、九州、琉球に分布し、島の名がついていますが、日当たりのよい山麓に生える多年草です。牧野図鑑では島地を好まないのでシマカンギクは適当でないとして、アブラギクを正式名としています。
地下茎は横にはい、茎の下部はやや倒れて高さ30~60cm、互生する葉の長さは3~5cm、幅2.5~4cmで、5中裂し表面は光沢があり、下面に軟毛があり淡緑色を呈します。
花は秋から初冬、茎の先に直径2~2.5cmの黄色の頭花を散房状につけます。
江戸時代に花を油に浸したものを薬用にしたことからアブラギクの別名があり、ほかにハマカンギクの名もあります。
属名のindicumは古代ギリシャ名からきた黄金色と花の意だといいます。