日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第159回(平成28年4月7日)

2016年04月25日 | 例会報告

◇先生の講話

1.検定

○「書聖」誌の昇段検定では、一般の場合審査は受験レベルを「級」・「段」・「師範」の3グル-プに分けそれぞれ10人程度の審査員が判定する。

○隷書の課題である曹全碑は横長の文字なので隣の字と頭を揃える、縦方向は左側縦行を揃える。波磔(ハタク)の書き方を最後に示す。

○半切の中の1文字が偏が草書で旁が行書と込みになっているのはNG.。

○基本的には三段以上の人には手本をあげないので自分で調べて書き、私とのやりとりを3回やって最後に仕上げて期限までに提出して欲しい。

○審査員は上手、下手ではなく、どの位書き込んだかを見る。

2.文房四宝 (①筆(硯・墨・紙)

○楷書を書くのは黒と茶の兼毛がよい。行書・草書・カナを書くのは茶と白の兼毛がよい。

○始めのうちは300円~600円/本の筆で十分。どのメーカ-のなにがよいかは人によって異なる。

3.今月(4月)の課題

○臨書課題の一つは石門頌(せきもんしょう)(後漢)である。

この字の特徴は字の左半分が隷書張遷碑(チョーセンヒ)と右の半分は鄭道昭(テイドウショ-)の書の合成から成っている。雰囲気を勉強する程度でよい。

○楷書規定では「泉」の下の「水」は右図の様に書くとよい。

○「遯」(タク又はノガれる)は旁の「豚」の下部と「偏」のシンニョウとの間が空かない様に書く。

○「世」は横画と縦の左側の縦画との交点*部分が空くように、縦画2本と短い横画に空きが出来る様に書く

○「閑」は、上の「世」真ん中の縦画と「閑」の門構えの中の「木」の縦画が揃う様にするとよい。

○波磔(ハタク)の書き方

曹全碑の横画の波磔(ハタク)の書き方は蔵鋒で入筆し横画は左図の穂先が左を向く右端にきてからやや右下に下がりながら下はそのままで穂先が上を向く、縦線の所で穂先と穂尻が一致する、そのまま右斜め上に払う。このことは覚えて練習し会得して下さい。覚えるのは本人です。
     

( 出席者9名)  篠原  記)


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第158回(平成28年3月17日)

2016年04月25日 | 例会報告

◇先生の講話

1.書法の基本(初・中級レベル)

宛名書き等に出てくる 様・先生・御中を例にとって説明

○(説明図1)「様」は楷書も行書も木偏は縦画に対して左が長くなる。一般的に今は旁は左(※)のように書いているが右の方でも間違いではない。

○(説明図2)先生の「先」は、縦画は横画の真中ではなく、右側にずらした方がよい。行書の場合、最後の右払いは長く引き、左払いとの間に○印の差がある方がよい。「生」は上の○印の空きよりも下の○印の空きの方を広くとるとよい。

○(説明図3)御中の「御」の結構は図示の様に○印の所に差があることを覚えるとよい。

2.検定

検定に当たり隷書課題に該当する人に対して先生から下記の注意があった。

*曹全碑の本を買って練習し字の形を覚える。

*自分で苦労して会得する。(起筆時の蔵峰、横画の線の引き方、波たく時の用筆)

*線を綺麗に書く。

*先生との間で添削指導を3回以上受けてしっかり書き込む。
例会風景

(出席者10名  篠原 記)


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