日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第83回例会(平成24年10月4日)

2012年10月06日 | 例会報告

 指導に先立って先生から次の講話があった。

○行書、草書の書き方について

  • 実線(実際の文字の点画の線)と虚線(一つの点画から次の点画へつながる線)が表われる。
  • 一文字全部つなげて書くことを心掛ける。特に偏と旁のつながりが別筆にならないよう。
  • 特に草書の場合、ちょっと長さが違うと別の文字になることがある。実際に「高」と「斉」を草書で書いて、全く同じような字形ながら最後に点が一つあるのが「高」、点を二つ書くと「斉」になるとの説明があった。
  • 実線と虚線は線の太い・細いで区別する。
  • 一文字の最後の点画で墨をつけて次の字に移っていくのがよい。
  • 楷書と草書で筆順が違うことがある。

○臨書について

  • 先ずは「形臨」、つまり形と流れ(墨つけ)を真似るところから始める。
  • ある程度マスターしたら次は「意臨」、つまり臨むべき文字をみて「私はこう思う」という解釈を施した自分流の臨書に進む。

一つの字について、楷書・行書・草書それぞれごとに3通りの書き方が出来るようになるのがよい。

 講話に引き続き、急遽、楷書・行書・草書の運筆について、原点に立ち返って実習・実技指導を行うとのことで、先生の朱書きのお手本「又白安征」(楷書と行書)、「或終斉泉」(楷書と草書)が席上で配布され、早速各自おさらいと添削指導、さらには先生が各自の筆を一緒にとっての熱烈指導が行われた。

(出席者 7名)
(荻野 記)


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第82回例会(平成24年9月20日)

2012年10月06日 | 例会報告
1.碧雲先生の講話
 習字と書道の違いについて講話されました。
1)習字とは
「篆書、隷書、楷書、行書、草書、かな」、こられ全ての書体をかけるようになること。半紙、条幅を含めこれらの書体を一通り書けるようになるのは「六段」ぐらい。但し篆書、隷書は除く。篆・隷を含め全て書けるようになるのは、「八段」以上のレベルである。
2)書道とは
芸術である。習字よりも少しレベルの高い字(かすれ、強弱、ユニークさ)を書くことである。紙の材質や種類や形も様々なものを使用する。書道で大切なことは、以下の2点である。
  • 自分の書であること(先人の書をいくつか臨書してみて自分の書を見つける)
  • 書に流れがあること(墨つけ/かすれ、大きい字/小さい字、太い字/細い字)。なお「かすれ」には、墨が無くなったかすれ、荒く力強い割筆によるかすれ の2種類がある。
 最後に先生より、「篆書、隷書、楷書、行書、草書、かな」について、日頃から辞書で書体を見て覚えるようにと、ご指導いただきました。

2.配付資料について
 「菊」という文字をユニーク(象形文字に見えました)に表現。配付資料以外の例として、「心」や「葵(ひまわり)」や「男」について、象形文字の成り立ちを講義された。

3.各人に与えられた個別課題の練習、添削指導が行われた。

4.作品展に出展準備中の作品数は、碧雲先生の作品を除いて19作品の予定。

(出席者 8名)
(田中 記)


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第81回例会(平成24年9月6日)

2012年10月06日 | 例会報告

 指導に先立って先生から次の講話があった。

○級位→段位への過程で身につけることは次の3つ。

  • 楷書、行書、草書三体で書けるようになること
  • 文字の形(結構)とともに線(筆運び)を習得すること
  • 実線と虚線をキチンと書き分けられること

○検定のお手本について

  • お手本どおり書ければ師匠と同じ十段、最低でも八段相当。
  • つまりお手本どおり書けなくてもよい。下手でよい。自分でどう書くか工夫する。
  • 形だけでなく、線を真似るように。

○「習字」と「書道」について

  • 「習字」はどちらかというと「趣味・楽しみ」の世界。篆・隷・楷・行・草、かなが一通り書ける(六段ぐらいで一通り、ただし篆・隷は八段ぐらいで)、とか、他に実用字、色紙に書いて楽しむ など。
  • 「書道」は芸術。
    • 臨書で苦しみながら字を自分のものにしていくことが求められる。
    • 美的センスが求められる。センスを磨く一つの方法はスケッチ。写真と違い、余分なものは描かない、自分の描きたいものだけ描く、などセンスを養える。
    • 六段以上は書道の域。自分で勉強する。お手本はなくなる。

 講話に引き続き、今回は自分の書きたい字を書く ということで銘々が好きな字を書き、これに対して基本点画の実技指導が行われた。

(出席者 7名)
(荻野 記)


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