今の時期、ウェディングシーズン真っ盛りですね



当店のお客様にも、息子の・・・、娘の・・・、親戚の・・・結婚式があってね
なんてお話をよく耳にします。
おめでたい話はいいですね
そこで今日は、お呼ばれの方の、特に女性にぜひ知っておいていただきたいお話をします。
それは、ご結婚式に呼ばれたら、ぜひ 『お顔そり』 をしてほしいということです。
そんなの自分でする
と言う方もいらっしゃると思いますが、そんな時くらい 『プロ』 にまかせてみませんか?
女性の方は、結婚式に呼ばれたらまず、衣装と髪の心配をすることと思います。
着物にしようか? 洋服にしようか? 髪・・・これじゃな・・・パーマかけようか? 白髪も目立ってきたから染めなきゃ!
・・・・・私もそうです。
で、衣装と髪が決まったら、最後にお顔そりをしてください。
お着物の方は特に、アップにするならぜったい
お顔そりは必要です。
今ちょっと写真がなくて残念なのですが、きれいな着物姿の女性の襟足が、ボサボサだったらどうですか?
せっかくおめかししてるのに、魅力半減ですよね
襟足って女性にとっては、非常に重要な部分で、自分で見えないところだけに
うっかり見落としがちですが、周りの皆様からは、とってもよく見えるのです。
以前、私が勤めていたお店のお客様で、クラブのママさんをしていた方がいらして
一月に1回なんてもんじゃないくらい、ちょこちょこお顔そりにいらしてくださってました。
その方は特に襟足に気を使われていたので、きっといつもお着物を着て、きれいに髪もアップにされているんだろうな~
なんて、実際にお仕事されている時の姿は見たことがないので、想像するだけですが
やはりそんなのを見ていると、襟足⇒うなじは女の命だなって思います。

新婦さんになると、今は背中の広く開いたドレスが多いので、
背中の半分くらいを剃らなくてはいけない場合もあります。

良く見ると沢山生えている産毛。
それが、こんなに白く美しい肌になるのです

襟足だって、この通り。
スッキリ綺麗になったでしょ?

写真写りだって、絶対に違うはずですよ
それから、お顔の方ですが、ご自分でシェーバーやカミソリで剃るには限界があります。
シェーバーでは、どうしても短い毛が残ってしまいますし
カミソリは自分の手で、でこぼこしたお顔を剃るのはとても大変な作業ですし
へたすると、傷つける可能性もあります。(私も自分の顔を傷つけたことがあります
)
結婚式前に絶対した方がいいという理由をもうひとつ。
実際に私が体験したことですが、ある結婚式に出席した時のこと
新郎新婦の入場で、場内が暗くなり、新郎新婦にスポットライトが当たり
そのおこぼれのライトが、自分たちにまで当たった時、近くの女性のお顔を見てびっくりしました
まあ、ウブ毛の目立つこと、目立つこと・・・
もう、顔中ビッシリ
明るい時はそれほどわからなくても、ああいう特殊なライトが当たるときって本当に目立つんですね
気をつけてくださいね
理容室でお顔そりしたことありますか?
それはそれは気持ちよく、剃ったあとは自分の肌じゃないくらいツルツルスベスベになりますし
なんといっても、化粧のノリが違います。
ファンデーションが、ピタッと吸い付くように塗れます。
眉もきれいになるし、小鼻や、耳たぶのウブ毛も剃るので、ほんとにスッキリ
あかぬけたお顔になります。
今、美容室や、化粧品屋さんなんかでも、女性のお顔そりをしてくれるところも出てきましたが
私たち理容師から言わせると、お顔そりをそんなに軽々しく捉えて欲しくないのです。
ただウブ毛を剃るくらいなら、素人でも誰でもできます。
でも、安全に、気持ちよく剃れるようになるには、相当な時間を要するのです。
いざやってみるとわかるのですが、シェービングカップに泡をあわ立てる作業。
これだけとってみても、簡単そうに見えて大変なのですよ!
この仕事をし始めた最初の頃、カップに泡立てると、白い泡しかたたないのです。
白い泡でいいんじゃないの? と思われるでしょうが、先輩のたてる泡は 『銀の泡』 なんですよ
石鹸の中に、空気をたくさん含んで、それがキラキラ光って、銀色に見えるんですよね
まだ最初のうちは、手首が硬くて、思うようにブラシを回せないので、きれいな銀の泡にならないのです
銀の泡になるまでどのくらいかかったでしょうかね~?
泡立てだけでもこんなに時間がかかるのですから、実際にお顔を剃るのは
それはそれは大変なことです。
だって人の皮膚に刃物を当てるんですよ
しかも顔に
怖いでしょ
それを、安全に、気持ちよく剃れるようになるには
刃の角度、刃の当たりの強さ、ストロークの速度、長さ、呼吸の仕方にまで気をつけなければいけないんですよ
だから一人前に顔そりができるようになるには、相当な時間と経験を要するわけなんです。
昨日今日、「顔そりの講習受けて来ました。」 なんて人達に
大きい顔して、「顔そりできます!」 って言って欲しくないわけですよ。
それだけ、理容師にとって 『お顔そり』 って大事な技術なんです。
今、当店で使っている、レディースシェービングカップです。
石鹸は、アルカリの弱いお肌にやさしいものを使っています。
特にお肌の弱い方には、アジュバンの洗顔パウダーを使用して
できるだけ刺激をあたえないように心がけています。
普通の石鹸とは違い、きめ細かい泡で、毛穴の汚れも浮き立たせますよ
どうぞ皆様、ご結婚式前にはぜひ理容室で、『お顔そり』 してくださいね
