高く連なる天守群と、東西に広がる漆喰の白壁建築の美しさから
天を舞う白鷺のように見えるという 美しい姫路城(別名白鷺城はくろじょう)
築城400年の歴史があり 世界文化遺産、国宝にも指定されています。
「名古屋城」「熊本城」とともに、「日本三名城 」と言われる姫路城は
江戸城に並ぶほどの規模(東京ドームの約50倍)で、「天下の名城」と言われてきました。
映画やドラマでは頻繁に登場する、日本を代表する人気のある城郭となっています。
堂々たる揺るぎのない素晴らしさを誇るこの建造物が、
築城当時の半分以下しか残っていないということに驚きました。
始めてこのお城を見たのは数十年前、その大きさ・力強さ・迫力に圧倒されました。
でも記憶の中では(真っ白できれいなお城)というイメージのみが鮮明に残っています
姫路城の歴代の紋瓦
城の修理や増築などをした際に、その時の城主の紋瓦を使用したそうです。
羽柴家の五三の桐・松平家の 三つ巴・池田家の揚げは蝶など...
石垣に「五芒星」のマークが刻まれていました。
「五芒星」は邪気・災難を祓い場浄化する効果、病魔退治の呪力があるという。
「ごぼうせい」の起源は古代メソポタミアやインドの五大説(地・水・火・風・空)の
思想にあり、そこから「陰陽五行説」に進化したそうです。
平安時代に出現した天才的な陰陽師としてよく知られる「阿部の清明」の家紋で、
「五芒星」はあらゆる「魔よけのお札」として知られているそうな。
親しみやすい博識のガイドさんが、次々説明をしてくれても、その場限り。
数歩あるけばすっからかん!
辛うじて「ごぼうせい」と「陰陽師阿部の清明」の文字がインプットされていました。
旅はすべてこの調子、後から調べて、記憶の糸をすこしずつ手繰り寄せなければ
説明文もつけられないぼけっぷりです。
水面に映るお城と樹木の影を愛でる池
。
何段も何段も(6階)混み合う人々の間に挟まれながら注意深く階段を登りました。
天守閣から見下ろす眺めは まさに 「絶景かな~~~」
遥かかなたに姫路の町並みが見下ろせました。
姫路城の天守閣には大小11個の鯱瓦が掲げられていますが、
最上階の大棟に掲げられている鯱(シャチホコ)は高さが約190cm重さ375kgとか。
(シャチとは姿は魚 頭は虎という想像上の動物)
これは火災よけのおまじないのための鯱(シャチ)
姫路城は2009年の10月から「平成の大修理」が始まり、
大天守の外壁及び屋根瓦の修理工事が行われ
工事完了予定は平成26年、工事費用は約28億円と予想されています。
5年後には、天守閣を覆う防護幕もはずされ
美しい城姿が見られることでしょう。
ところどころで冬桜の花がほころんでいました。
「十月桜」の木の立て札がありました。